地球が楕円体であることの証明として、用いられる図かなと思います。
地球の形は、自転による遠心力のため、楕円体をしています。赤道方向に膨らんだ回転楕円体であることは、緯度(天文緯度)1度あたりの経線の長さを測定することで、確認されました。
※ 天文緯度:2地点に立てた垂線のなす角が 1度になるように測定
L>lは、高緯度の方が緯度差1度あたりの
経線(弧の長さ)が長いことを、表したものかと思います。
円の半径が大きいほど、弧の長さが長くなるため、
(2地点間の距離が遠くなるので)このような潰れた形(楕円)になります。図はオーバーですが…
質問の回答として……
(1)円が2つある理由について
高緯度の地点(L)と、低緯度の地点(l)を比べるためかと思います。
そうすることで、
高緯度と低緯度の経線の長さが、同じ長さ(距離)ならば、地球の形は円(球)と見なせる。高緯度>低緯度より、楕円と判断できるということかと思います。
(2)小さい円の大きさと位置が
何によって決められているかについて
大小2つの円ともに、2地点に立てた垂線のなす角が1度となるように測定されたものです。一方(A点)が赤道なら、もう一方(B点)は2点間のなす角が1度となる地点(A±1=B)かと思います。
分かりづらいところがありましたら、お知らせください。
これってどうして低緯度と高緯度を比べるときに回転楕円体の中心で1°あたりの地球の円周を比べないんでしょうか?
地心緯度…ある地点と地球の中心を結ぶ線
と赤道面とのなす角、と定義されます。
天文緯度…ある地点の地表面に立てた垂線
と赤道面とのなす角、と定義されます。
地球を球形と考えた場合に、地心緯度を用い、
地球を回転楕円体と考えた場合には、天文緯度で測定します。
ここでは、回転楕円体として考えていますので、
「天文緯度」を用いて測定します。
(見苦しくなり申し訳ないですが)図のように測ります。
解説ありがとうございます!
円が2つある理由と小さい円の大きさと位置が何によって決められているかについて教えて欲しいです