✨ ベストアンサー ✨
ジーメンス事件は海軍の汚職事件ですから、海軍の予算が削られるのも、海軍大将だった山本が辞職に追い込まれるのも当然の流れでしょう。
また、当時は廃税運動が盛んで、世論は山本内閣の海軍軍備拡張案に反対でした。
ただでさえ風当たりが厳しい時期に汚職事件を起こしてしまったわけですから、総辞職もやむなし、という所でしょう。
いつの時代での世論は重要です。
特に桂内閣が退陣する際、護憲派を支持する民衆が国会議事堂を取り囲み、警察署や政府系新聞社を襲撃する事件がありました。世論の同意が得られなければ政治は回らない、という時代になっていたんです。
政府としては海軍拡張案と二個師団増設は悲願だったので、是非とも成立させたいものでした。
そこで世論の支持を失った山本を辞職させ、国民の人気の高い大隈を再登用させることにした、というわけです。
毎度毎度ありがとうございます😭
ということは、別に貴族院は脳裡に何か別の野心があったわけではなく、単に世論や正義を大事にしたってことですか?