順番が違っちゃうんですが
①She played the piano for six hours.
彼女はピアノを6時間弾いた
その6時間は、昨日なのか、いつかのあの時の話なのか、いずれにせよ現在とは関係のない過去の6時間で、もうすでに終わったことです。
もしくは物語の進行のように、事実ではなく創作のなかでそういうことがあったか。
いずれにしても、話し手や主語の現在とは全く関係のない6時間です。
②She is playing the piano for six hours.
この文はis playingを
She is playing the piano now.
と同じような使い方と考えると、
そもそも②の文は正しくないと思います。
現在進行形や過去進行形は、その行為が継続中なのかどうかだけを述べるもので、特定の期間続いているということは言えないと思います。
注意して欲しいのは例えば
「最近小説読んでるんだよね」というときも
I'm reading a novel.と言えるんです
おそらくこの「小説を読んでいる」期間は6時間よりも長いと思うんですけど、長さが問題じゃなくて
特定の期間と組み合わせた表現が進行形とは合わない
進行形は、継続中なのかどうか、
onかoffかを述べることだけに使います
③She has played the piano for six hours.
④She has been playing the piano for six hours.
行為が特定の期間を続いてきた、というときは完了形・完了進行形を使って「継続」の意味を持たせます。
ちなみに完了形には「継続」以外の意味も表すことができますが、完了進行形は「継続」の意味しかありません。
③④の「継続」というのは、行為が一定期間続いてきた、というその過程に伝えたいことの中心があります。
例えば④は6時間弾いている、ということに深読みできる要素を持たせている感じです。
6時間弾いてるから今日一日でとっても上手になったわね、とか、6時間弾いているから昨日サボったのは見逃してね、なのか、わかんないけど
とにかく現在に至るまでの「ピアノを6時間弾いている(かつ現在も弾いている)」という過程に何か意味を読み取れる感じです。
③も④とほとんど変わらないのですが
強いて言うと
④はピアノを現在もこの後も弾いている
③は現在までピアノを弾いた、このあとのことは言及していない
という感じになります。
それと
④の完了進行形は、ながーーーい期間の表現とはあまり組み合わせません。
なぜかというと
完了進行形は、完了の要素を外すと、進行形になりますよね。
④She has been playing the piano for six hours. は
②She is playing the piano + 一定期間の継続
「(いま)やってる最中」が一定期間続いている
だから、
ピアノを弾いている最中 の状態が6時間続いている
ということなんですね。
トイレ休憩とかお水飲んだりとか小休止はあっても、基本的にずっと弾いている。
ところが
⑤I have taught English in this school for 30 years.
「私はこの学校で英語を30年間教えています」
この文は、現在完了形で書いていますが、現在完了進行形で書いちゃうとヘンなんですね。
④の文と同じように考えると、
30年間ぶっ続けで英語を教え続けている
というような受け取り方になるからです。
現在完了形は、完了の要素を取り外すと、現在形になります。
⑤I have taught English in this school for 30 years.は
I teach English in this school.(現在形)+ + 一定期間の継続なんです。
この現在形の文は
今教えている最中 ということではなくて
(それは現在進行形)
私はこの学校で英語を教えています
私はこの学校の英語の教員です。
という意味ですよね。
⑤の文は、この現在形の文に、30年間の継続の意味が加わっているのです。
だから
「私はこの学校で30年間英語の教員をしている」
「私はこの学校で英語を教えて30年になります」
みたいな意味だとわかります。
現在完了形についてだけまとめると
現在完了形は③と⑤で
③ は④現在完了進行形のようにぶっ続けの行為を表しています。これからもその行為が続くと思われるか否かの違い。
⑤は現在完了形独特の用法です。
Chat GPTにこの説明の正誤を確認させたところ、次のような補足が出ました。
画像を貼ります。