グリフィスとエイブリーは、DNAが遺伝子の本体であることを証明した重要な実験をそれぞれ行った人物です。グリフィスは1928年に、肺炎双球菌のS型菌とR型菌を使った実験で、死滅したS型菌がR型菌を形質転換させることを示しました。エイブリーは1944年に、その形質転換を引き起こす物質がDNAであることを証明しました
ハーシーとチェイスの実験は、1952年、アルフレッド・ハーシーとマーサ・チェイスが、バクテリオファージ(T2ファージ)を使って、遺伝子の本体がDNAであるということを証明するために行った実験です。実験では、T2ファージのDNAを放射性リン32Pで、タンパク質を放射性硫黄35Sで標識し、大腸菌に感染させました。その後、大腸菌を攪拌し、T2ファージの殻を分離して、放射能の分布を調べた結果、大腸菌内に放射性リン32Pが検出され、DNAが遺伝子の本体であることが示されました。