参考 炭酸ナトリウムの二段階中和
炭酸ナトリウムNa2CO3 は弱酸の塩で、その水溶液は塩基性を示し,塩酸 HCI を加
えると、炭酸水素ナトリウム NaHCO3 を経る次の2段階の中和反応が起こる。
Na2CO3 + HCI → NaCl + NaHCO3 (a)
NaHCO3 + HCI → NaCl + H2O + CO2 (b)
式(a)の中和点 (第1中和点) は,フェノールフタレ
インの変色 (赤色→無色) で, また, 式 (b) の中和点(第
2 中和点) はメチルオレンジの変色(黄色→赤色)で判
定できる。
a
物質量に注目すると, Na2CO3 がα [mol] のとき,
式 (a)で反応した HCI はa [mol] 生成した NaHCO3
もα[mol] となり, 式 (b)で反応する HCI もα [mol]
となる。
例えば, 0.1mol/L 炭酸ナトリウム水溶液10mL
を0.1mol/L 塩酸で中和滴定した場合, 式 (a)と式(b)
での塩酸の滴下量はともに10mLで等しくなる。
Na2CO3 は NaHCO3 より塩基性が強い
ため, 式 (a) の反応後, 式 (b)が始まる
(Na2CO3 水溶液のpHは11.3
10
NaHCO3 水溶液のpHは8.5
赤
フェノールフタレイン変色域
無
pH 第1中和点
5NaHCO3
黄
メチルオレンジ変色域
第2中和点-
赤
of
下式 (a) 式 (b)
H2O+CO
10
20
[mL]
塩酸の滴下量
図 炭酸ナトリウム水溶液
の滴定曲線 0.1mol/L 炭酸ナト
リウム水溶液10mLを0.1mol/L
塩酸で中和滴定した場合。
分かりました!!ありがとうございます😭😭