I
あみくち
ある海域の平らな海底上で,網口 (網の開口部) の横幅 12m の網
ひ
が,一定の方向に1.2m/秒の速さで水平に曳かれている。 いま,ある
魚が網口中央の前方 (右下図の点A) で静止していたところ、 右下図
のように網が3mの距離まで近づいた時に網の存在に気付き、網から
逃れようとして遊泳を開始したとする。 魚は逃げるときに常に一定の
方向かつ一定の速度で海底面上を水平方向に遊泳し, 十分に長い時間
を遊泳し続けることができるものとする。 なお、一度網口より網の内
側に入った魚は必ず漁獲されるものとする。 また,ここでは魚の大き
さは考えないものとする。 このとき, 次の問1から問3に答えなさ
い。 なお, √2 =1.4, V3 =1.7 とし, いずれも解答の過程を併せて示しな
さい。
12m
網口
網を曳く方向
網口から中に入ると漁獲される。
網の下や上からの逃避は考えない。
網を曳く
方向
問1 魚が網の存在に気付き, 網を曳く方向に対して垂直な方向(90°)
に遊泳した。 魚が網から逃れるのに必要な遊泳速度 (m/秒) を求め
なさい。
網を曳く速さ
II
1.2m/秒
問2 魚が網の存在に気付き, 網を曳く方向に対して 45°の方向に遊泳
した。 魚が網から逃れるのに必要な遊泳速度 (m/秒) を求めなさい。
問3 魚が網の存在に気付き, 網を曳く方向に対して 30°の方向に 1.5
(m/秒) の速度で遊泳した。 この魚を漁獲することができる最小の
えいもう
曳網速度 (網を曳く速度 (m/秒)) を求めなさい。
6m
A
3m
6m
(網を上から見た図)