「入試攻略 への 必須問題
25℃において1L中に CI 0.10 mol と CrO0.010 molとを含む水溶
液がある。これに, Ag+ を加えていくと, Ag+ の濃度が1.8×10mol/L
になれば塩化銀の沈殿がはじめて生成する。 さらに, Ag を追加していく
と、塩化銀の沈殿が次第に増加する。 これらの沈殿生成の実験操作による
溶液の体積変化がなく, 25℃においてそれぞれの溶解度積は次の値であ
る。
Ksp=[Ag+][Cl-]=1.8×10−1 [mol/L²]
Ksp=[Ag+][CrO²-]=2.0×10−1 [mol/L*〕
(1) (2)を有効数字2桁で求めよ。 √2=1.4 とする。
(1) クロム酸銀の沈殿がはじめて生成するのは, Ag+ の濃度は何mol/L
になったときか。ただし, Ag+ を加えたときに水溶液の体積は変化しな
いものとする。
(2) このとき溶液中に存在する CI の濃度は何mol/Lか。
(1) [Ag+][Cro"]=Ksp となると, クロム酸銀の沈殿が生じます。 よって,
/2.0×10-12 [mol/L]
0.010 [mol/L]
√2x10-5 [mol/L]
KSP
[Ag+]=v cro V
≒1.4×10-5 [mol/L]
**07***
(神戸薬科大 )
(2) [Ag+] =√2x105 (mol/L) であり, AgCl
Ag + CI の平衡にあ
るので、[Ag+][Cl-]=Kが成立します。 よって、
3
≒1.28×105 [mol/L]
やがない
K 1.8×10-1 [mol/L*]
[Cl-]=[Ag+]=√2 ×10-5 [mol/L]
[参考] はじめの [CI] は, 0.10mol/Lでした。 AgeCrO4の赤色沈殿が見え
はじめたときの [C] と比べます。
[CI]
1.28×105 [mol/L]
-=1.28×10-4
[CI] はじめ
0.10 [mol/L]
すなわち CI はもとの1.28×10%しか水溶液中に残っていないの
ですね。
答え (1) 1.4×10mol/L (2) 1.3×10mol/L