糸球体からボーマンのうへろ過される物質とろ過されない物質がある。ある物質
の後の経路において血液中に再吸収されることがある。 再吸収される物質であってもその再吸収速度に
は限界があり、限界をこえた量は尿中に排出されることになる。 その限界値を再吸収限界速度とよぶこ
原中濃度の血しょう中濃度に対する割合をろ過係数とよぶことにする。 また, 原尿中の物質は,そ
がつくられ、毎分1mL の尿が生成されるものとする
とにする。 なお、ヒトの腎臓には毎分1200mLの血しょうを含む血液が流れこみ, 毎分125mLの原尿
問1 糸球体からボーマンのうへろ過され, その後再吸収されない物質が通る経路の順番として最も適
49. 尿の生成 7分 腎臓の機能に関する次の文章を読み、以下の問いに答えよ。
血液中の物質には,
~ ⑥ のうちから一つ選べ。
腎う
集合管
輸尿管
集合管
腎う
輸尿管
輸尿管
集合管 腎う
腎う
細尿管
集合管
細尿管
腎う
集合管
集合管
細尿管
腎う
⑥輸尿管
問2 ある物質Xは,血しょう中濃度と原尿中濃度が等しく,血しょう中の濃度が2mg/mL をこえると,
尿中に排出されるようになる。 物質X のろ過係数と再吸収限界速度の組合せとして最も適当なものを
次の①~⑥のうちから一つ選べ。
ろ過係数再吸収限界速度
①1.0
2mg/分
ろ過係数 再吸収限界速度
③ 1.0
0
2mg/分
⑤
250mg/分
6 0
250mg/分
問3 次のア~エのグラフについて,物質Xの血しょう中濃度を変化させたとき, (a) 1分間に物質X
が糸球体からボーマンのうへろ過される量, および, (b) その後の経路で再吸収される量のグラフの
組合せとして最も適当なものを、 下の①~⑧のうちから一つ選べ。 ただし, グラフの横軸は物質X
の血しょう中の濃度を表す。
ア
当なものを、次の
①細尿管
②細尿管
③細尿管
④輸尿管
⑤輸尿管
→
→
→
->
⑩0.3mg/mL
④37.5mg/mL
→
→
→
ろ過係数 再吸収限界速度
1.0
125mg/分
20
|125mg/分
DSCHA
(a) (b)
②ア ウ
ウ I
0
(a) (b)
(a) (b)
(a) (b)
① ア
イ
④ イエ
イ
ア
8 I
⑤ ウ
問4 物質Xは何と考えられるか。 最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。
① タンパク質 ② グリコーゲン
③ グルコース ④尿素 ⑤ Na+
③イ
⑦ エ
I
問5 ある物質Y のろ過係数は0.7 で, 再吸収限界速度は50mg/分であるとする。 この物質Yの血し
ちょう中濃度が1mg/mL のとき, 尿中の濃度はいくらになるか。 最も適当なものを次の①~⑥の
うちから一つ選べ。
0.7mg/mL 3 4.7mg/mL 600
87.5mg/mL
⑥588mg/mL
[18 上智大 改]
編未演習 45
第2編
生物の体内環境の維持