生物基礎
問6 腎臓の機能を測定する一つの指標として単位時間当たりに生成される原尿
量 (GFR) が利用される。 GFR を正確に測定するには植物から抽出した多糖
類であるイヌリンが用いられる。 静脈注射されたイヌリンは腎小体でろ過さ
れた後, 細尿管で再吸収されずに尿中にすべて排出される。 しかし,イヌリ
ンはもともと体内には存在しない物質であることから, 臨床現場ではヒトの
血しょう中に存在するクレアチニンを利用することが多い。 この場合,イヌ
リンを用いて求めた GFRよりクレアチニンを用いて求めたGFRが大きく
なる。このことについて説明した次の文章中の キ
ク に入る語
句の組合せとして最も適当なものを後の①~④のうちから一つ選べ。
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されていると考えられる。
イヌリンよりもクレアチニンを利用して求めたGFRの方が大きいことか
ら,単位時間当たりに生成される原尿中のクレアチニン量よりも尿中のクレ
アチニン量の方がキ なる。このことを踏まえると, クレアチニンは
ク
(mg/mL)
血しょう 原尿 尿
イヌリン
1
1
120
キ
ク
クレアチニン
x
①②③④
多く
一部で再吸収
イヌリンの濃縮率
=
尿中のイヌリン濃度
多く
追加で排出
血しょう中
"
少なく
一部で再吸収
=
120倍
少なく
追加で排出
イヌリンのGFR
1×120
xml> 120mL
すなわちx120
=
120ml
クレアチニンのGFR=1xx
=
=xml
次に、実際の原尿量を利用して単位時間当たりに
生成される原尿中および尿中のクレアチニン量を求める。
実際の尿量は120mしだから、原中に含まれる
クレアチニン量は120mL×1mg/mL=120mg
展中に含まれるクレアチニン量は1mL×Xmg/mL=Xug
x7120より、単位時間当たりに生成される尿中の
クレアチニン量は、同じ時間当たりに生成される原尿中の
クレアチニン量より多くなる。
⇒ クレアチニンが細管や集合管を通過する間に追加で
排出されていると考えられる。