✨ 最佳解答 ✨
問6
①②について
物価の変動は、言い換えれば貨幣の価値の変動です。物価下落は貨幣価値の上昇と同義ですし、物価上昇は貨幣価値の下落と同義です。
ある国で物価の下落が発生した場合、その国の通貨の価値は上昇したとも言え、必然的に通貨高を引き起こします。
よって①は円安ドル高要因なので違います。②は円高ドル安要因なのでこれが正しいです。
③④について
国債金利は、ある国の金利水準の目安だと考えてください。もちろん国債金利とは別に金融機関は金利を決めますが、概ね国債金利と連動します。
金利の高い国で資産を保有しておけば、金利収入がより多く得られますから、お金持ちはなるべく金利の高い国の通貨を手に入れようとします。
よって③は円安ドル高要因なので違います。④は円高ドル安要因なのでこれが正しいです。
⑤⑥について
経常収支とは、貿易収支と所得収支の合計です。ここでは単純に貿易収支について考えてみましょう。
例えば日本の自動車会社がアメリカで、今までと比較にならないほど大量の自動車を売り上げたとして、貿易収支・経常収支が黒字になったとします。そうすると、日本の会社は大量の米ドルを手に入れることになります。ただ、日本の会社は資産をドルのまま持っていても仕方がないので、ドルで投資した残りを円に交換しようとします。つまり、ドルを売って円を買うということが行われ、これは円高ドル安要因です。これはアメリカから見れば貿易収支・経常収支の赤字です。
よって、⑤は円安ドル高要因なので違います。⑥も円安ドル高要因なので違います。
問7
①②③④については基礎的なことなので省きます。
⑤⑥について
〇〇建て債券というのは、ある債権(簡単に言えば借金)が、どの通貨のものなのかを示します。日本で日本の金融機関から借りる住宅ローンは円建てですし、アメリカで借りればドル建てになる場合がほとんどだと思います。
〇〇ベースというのは、どの通貨で金額を表示するかです。例えば、日本のGDPを見る場合にも何円かで示す場合と何ドルかで示す場合があります。何ドルかで示すと他の国との比較ができるようになりますが、為替レートが変動しまくるので必ずしも正確な値とはなりにくいです。
⑤は円で取引された債権の金額を円高ドル安の際に円で表示するとどうなるか?という話ですが、当たり前ですが何も変わりません。
⑥はドルで取引された債権の金額を円高ドル安の際に円で表示するとどうなるのか?という話ですが、こちらは円高ドル安が発生しているので、円で表示した金額は減少することになり、明確に影響があります。よって⑥が正しいです。
理解できました!
詳しい説明ありがとうございました!