✨ 最佳解答 ✨
それぞれ度数法、弧度法と言います。
度数法は聞き覚えがあると思います。中学までの数学では、これまで図形の角度を表すのに30°や45°、つまり「°(度)」を使ってきました。この表し方を度数法と呼びます。度数法では円の一周を表す角度を360°としています。
一方で、高校物理では角度の表し方として、新しく弧度法と呼ばれる方法を使います。弧度法の場合は度数法と違い、円の一周を表す角度を2/πとしています。
そもそもなぜ、弧度法のような角度の表し方が必要になったのでしょうか?
「別に360°で表してもいいんじゃない?」と思うかもしれません。実は度数法は図形の角度を表すのには便利なんですが、運動の様子を表すのには不便なんです。
どういうことでしょうか?
図形の度数法を使って表すとき、それはどれだけ大きくても360°を超えることはありません。ですが例えば円運動などの状態を表そうとすると角度がものすごく大きくなってしまいます。
例えば物体が2周円運動をした時の状態を表す場合、360°×2=720°、といった形で表すことになります。
2周くらいならまだ計算もカンタンでしょうが、これが10周、100周、1000周した時の運動の状態を表さなければならない時、値が膨大な数になってしまうため計算するには不向きです。
この問題を解消しようと、昔の偉い学者さんたちが集まって決めたのが弧度法の考え方です。弧度法の場合、円の一周の角度は2/πとして表されますから、一周を360°とする度数法よりも計算がカンタンになるわけです。
弧度法を使う時、角度の単位はrad(ラジアン)を使います。半径rのおうぎ形の弧の長さがrの時の中心角を1[rad](ラジアン)と定義します。つまり半径の長さと弧の長さが同じになる時の角度が1[rad]ということです。
だいたい、
度数法は、主に地球の経度や緯度、暦などを計算するときに使われ、
弧度法は、主に三角関数の微分積分を効率化するときに使われます。扇形の面積とかにも使われます。あと単純に公式が綺麗。
あとは、度数法と弧度法の変換などがあります。
個人的には、計算が楽な弧度法を使うのがおすすめです。
長文ごめんなさい🙇♂️ 💦