化学変化と物質の質量について調べる実験を行った。
I
[実験1]
の うすい硫酸とうすい塩化バリウム水溶
図1 うすい
硫酸
うすい塩化
バリウム水溶液
液を別々のビーカーに入れて, 図 1のよ
うに,全体の質量を測定した。
② 2つの液を混ぜ合わせたところ, 白色
の物質が沈殿し, 気体は発生しなかった。
反応の前後で,質量に変化はなかった。
【実験2]
の うすい塩酸 15.0cmをビーカーに入れ, 全体の質量を測定した。
図2
石灰石
2 図2のように, うすい塩酸に石灰石 0.50 g を加えたところ,
14を
気体が発生したので, 気体の発生が終わるまで待ってから, 再び
質量を測定した。
さらに 0.50gずつ石灰石を加えていき, 同様に反応後の質量
を測定して,その結果を表1にまとめた。
表1
加えた石灰石の質量の合計 [g]
反応後の全体の質量 [g]
1.50
00°T
71.84
00°℃
2.50
72.12| 72.62
0.00
0.50
71.00
71.28 | 71.56
(1) 実験1で起きた反応を表す化学反応式はどれか。 最も適切なものを次のア~エから1つ選び, 記
号を書きなさい。
ア HaSO4 + BaCl2→ H2 + Cl2 + BaSO4
イ H2SO4 + BaCl2→ 2 HCI + BaSO4
2HSO』 + BaCl2→ 2HCI + Ba(SO4)2
エ 2HSO4 + 2BaCl2→ 2HCI + 2BaSO4
(2) 実験1, 2での物質の質量について述べた次の文のあに当てはまる最も適切な語句を書きな
さい。また,い に当てはまる値を書きなさい。
実験1では反応の前後で質量は変化しなかったが, 実験2では, 反応前よりも反応後の方が
質量が小さくなっていた。 これは, 実験1では反応の前後で物質の出入りがなく, あの法則
が成り立つのに対し, 実験2では, 発生した気体が空気中へ出ていったためである。 表1から。
うすい塩酸15.0cm'と過不足なく反応した石灰石の質量はいgである。
3) 実験2で発生した気体は何か, 化学式で書きなさい。
4) 実験2で用いたものと同じ濃度のうすい塩酸75.0 cmをピーカーに入れ, 石灰石 12.00gを加
えた。このとき発生する気体の質量は何gか, 求めなさい。