50 第2章生物の体内環境の維持
図101図実験血糖濃度の調節血糖濃度と食事や運動の関係を調
べた探究活動に関しての文章を読み,下の問いに答えよ。(18大阪教育大改)
まなぶ:健常者と糖尿病患者が同時に食事をして,その後,同時に運動
をしたときの血糖濃度の時間変化データを資料からみつけたの
で,グラフにしてみたよ(図1)。点線のグラフは血糖濃度の上
1
200
問3
果
mg
100100
mL
昇が大きいね。
教子:60分を過ぎたあたりから, 実線のグラフは血糖濃度が上昇し
が分解されてグルコースが
0
60
90
ているのがわかる。これは
ア
食事 A
B
供給されたんだ。
まなぶ:デンプンは, だ液に含まれるアミラーゼで分解されるとグルコースに変わったね。この時,
ミラーゼはデンプンのグリコシド結合を切断してグルコースまで分解しているんだ。
も,グルコースがグリコシド結合で連鎖してできているそうだ。だとすれば, ア」もアミミ
ーゼでグルコースに分解できると仮説が立てられるよ。 この仮説は,デンプンと同様にイ
ア」が減っていく様子を確かめられるはずだ。
ア
を加えると色の変化で,
教 子:それは実験で確かめてみよう。
2017/2/2【実験目的】デンプンと同様に,
室温 15℃【実験方法】
ア
はアミラーゼによって分解されるかどうか。
2つの試験管にそれぞれア
↓試験管の, 2それぞれにイを200 μL 加えた。
↓試験管の, 2の両方が赤褐色に変化したことを確認した。
↓試験管のにアミラーゼの1.0%水溶液を 40 L,試験管2には水を 40 μLそれぞれ加えた
↓ 10分間隔で溶液の色の変化を確認した。(30分まで)
↓尿糖検査紙でグルコースの検出を行った。
【測定結果】
の 0.2%水溶液2mL を入れ,試験管O, ②とした。
反応時間
グルコース
0分
10分
20分
30分
色が少し
さらに色が「薄い黄色に
薄くなった薄くなったなった
変化なし
試験管の
赤褐色
検出
試験管2
赤褐色
変化なし
変化なし
不検出
【考察】アミラーゼを入れた試験管では, 反応時間の経過にともないイ]による発
薄くなり,最終的にグルコースが検出された。これらのことから,
同様にアミラーゼによって分解されることがわかった。
ア
は,デンプ