図を見ると横軸は光子エネルギー
(X線のスペクトルの図はこっちが一般的)
電子が原子核近傍を通過し曲げられる制動放射、または衝突する位置により、発生する制動X線は連続的な値をとるからスペクトル図はそのようになる。ただ特性X線は物質固有なためエネルギーを変えても変わらない(教科書的にいえば固有X線)
高速電子の位置エネルギーE=evが全て運動エネルギーになったとするともちろん運動エネルギーはeVつまり光子の最大エネルギーは必ず加速電圧と同じになる。
ここで注意するのは200kV入力したら出力の単位はkVではなくkeVになって最大は200keVになること
eVの式から加速電圧が大きいつまりVが大きいほど運動エネルギーが大きい、つまり広義に言えば強度が増す
(余談、図で低エネルギー部分のスペクトルが無くなっているのはターゲット(普通はタングステン)にX線のエネルギーが吸収されて(エネルギーが低すぎてターゲットすら通過できずに)出てこないから)