ゼロか100か、白か黒かではないということです。
集団を重視すると言われる社会が、個人を全く切り捨ててしまうわけではない。どちらをどの程度重視するか、
どちらかというと集団あるいは個人を重視しがち、という比較の問題だということです。
placed on〜の説明を忘れてしまいました。すみません。
ペンで書いてある通り、the relative emphasis を後ろから修飾している過去分詞のフレーズです。
これをもう少し丁寧に考えるために、次のようなことを考えてみましょう。
仮に名詞と後置修飾ではなくて、一つの単独の文だったとしたら
the relative emphasis is placed on the individual and the group
となりますね。
さらに、これは受動態ですが能動態に直すと
[主語] place the relative emphasis on the individual and the group
となりますね。
これは直訳すると
相対的強調を個人と集団に置く
となって
イミガワカラナイという叫びが今にも聞こえてきそうです。
ここで、先に説明したような名詞構文を考えると
まず名詞emphasisは動詞emphasize に直せる。
そうすると
on the individual and the groupというのは
emphasizeの目的語になりそうですね。
文脈もヒントになるでしょう。
で、名詞を修飾するrelativeは、
動詞を修飾する副詞に直せるから
emphasize relativelyっていう修飾関係になる。
ただ実際にはrelativelyってこういう言い方は
使わないんです(画像参照)
でも、「相対的」というのが「比較の上で」という意味だとわかっていれば(これは単純に国語力だと思います)
emphasize relativelyは
比較した上で強調する、重視する
つまり、個人と集団を、どちらかが絶対ではなくて、どっちがどの程度良いのか、比べて考える
ということを言っているとわかると思います。
最後に、残りのplaceっていうのは何かというと
emphasisに動詞のemphasizeの意味を読み取っているから、placeはそんなに必要ないですよね。
これは名詞構文あるあるなのです。
他の表現でも例えば
take a look at〜 っていうのを
丸暗記の熟語じゃなくて名詞構文として考えたときに
a lookは名詞だけど、これを動詞に置き換えて
look at〜と同じ意味だとすぐわかると思う。
それがわかってしまったら
元の動詞のtakeはそんなに大事じゃないですよね。
つまり
名詞に動詞や形容詞の意味を読み取るのが名詞構文の1番のキモなので、元の動詞はニュアンスと時制だけ汲み取ればいいのです。
「相対的」という言葉がわかりにくいけど
「比較的」ということと同じです
ちなみにこれも名詞構文と捉えて
relative emphasis 相対的強調(ンーワカラン)
↓
emphasize relatively 相対的に(他との比較で) 強調する
と考えるといいと思います。
名詞のままだと
◯◯的△△ とか、◯◯の●●の◎◎としての◉◉
みたいに訳し方がワンパターンで、それに上手くハマらない日本語だと意味不明になっちゃうことがよくあるんですよ。