たしかにややこしい。
細かい単語の使い方につまづいている感じがしますね。
まず、Howの基本を確認しますね。
①Howを単独で使うときは
「どうやって」「どのようにして」手段や方法を尋ねる
②How + 形容詞/副詞 の組み合わせは
「どれくらい〜」形容詞/副詞 の程度を尋ねる
今回はHowever muchだから
②の使い方に〜everのニュアンスを加えて
「どれくらい多く"ても"」これを少し日本語を整えて「たとえどれほど〜でも」としてます。
ただ、ここからがややこしい
muchには名詞としての用法もあります
「多くの[こと/もの]」ってことで、
形容詞や副詞のmuchに「〜こと/もの」を付ければいいです。
今回はHowever much の部分からはmuchを形容詞や副詞として使っていると読めます。
ところが、
後ろにyou knowっていう主語動詞があって、knowの目的語が抜けていますね。
その目的語はmuch of all thisになる。
つまりmuchは名詞として使ってるとも読めます。
muchは形容詞や副詞なの?名詞なの?となる。
で、これは
However much (こと) of all this you know
っていう(こと)みたいな名詞の省略だと思えばいいです。「多く "のこと"」ってことですね。
(こと)っていうのは、単語としてはthing(s)がありますけど、thingsは数えられるものを表す名詞です。
muchやlittleは
1つ2つ3つと切り分けて数えられないものが、
大量にある/少量しかない
っていう言い方なので
much thingsとは出来ないのですが、
でもthingsとかと同じような(こと)を表す名詞があるつもりで読めば良いです。
これはmuchとかlittleとかって単語でありがちな
品詞を超えちゃう使い方です。
muchは名詞として使うときには
「多くの こと/もの」の意味になるから
(こと)の名詞を省略しても、そんなに違和感なく通じるっていうことなんです。
一度切ります
itは、一番普通の使い方の「それ」と訳すやつです。
前に出てきている単語を受けています。
文脈がないから確実なことが言いにくいですが
この文より前にitで受けられる単数の名詞があるか
もしくは
However much (こと) of all this you know
この部分の「多くのこと」を受けて
「それ」と言っているかもしれないです。
その場合
「あなたがこの全体のなかのどれほど多くのことを知っていたとしても、【その知っていること】を発見した訳ではない」
という意味になります。
muchは「数えられないものがたくさん」だから、それを代名詞で受ける場合も「複数」にはなりません。単数のitで良いんです。
findはこれ単独でも「見つける」の意味がありますが
find outでも「見つける」です。
outは「外に」みたいなイメージ(訳ではなく)を持つので、outがあることで「見えなかったものが(外に出て)見えるようになる」みたいなニュアンスがハッキリします。
でも訳はoutがあってもなくても「見つける」「発見する」でいいです。
日本語に表れないニュアンスを表してるんです。
このoutは、動詞のニュアンスを付け加えてるので
要は動詞を修飾する副詞なんです。
前置詞に似たような感じで動詞の後ろにつきます。
こういう副詞を「副詞辞」って言います。
これの語順なんですが、
動詞が他動詞の場合2パターンあります。
基本は 動詞+副詞辞+目的語
でも目的語が代名詞の場合は
動詞+目的語(代名詞)+ 副詞辞
になります。find it outはこの語順です。
all thisは直訳は「すべての これ」ですが、
日本語的に「この すべて」の方がいいですね。
allだから複数じゃないの?theseはダメなの?
っていう質問が出てきそうですが
1つ2つ3つ、と確実に切り分けて数を数えられるものならそうです。
でもそうだとしたら
However much (こと)の部分も
However many things と書くことができます。
つまり、いまここでは
細かく分けて数えたり出来ないものについて
話しているということです。
だから
all thisは、何個とかって数えられない
「これ」っていうもの全体 という意味で使ってます。
A of Bは「Bの(なかの)A」ですよね。
much (こと) of all this は
「この全て のなかの 多くのこと」
↓
How much (こと) of all this は
「この全て のなかの どれほど 多くのこと」
↓
However much (こと) of all this you knowは
「この全て のなかの どれほど 多くのことを あなたが知っていたとしても」