〇漢文・「也」の詠み方
文章の内容によって使い分けする必要があります。
・「なり」と読む場合
〔・・・・・也」。意味は「断定」で「・・・である」の意。
例「羞悪之心、義之端也」〔羞悪の心は、義の端なり〕(自分の悪を恥じ、人の悪を憎むのは、義の糸口である。)
・「や」と読む場合
①〔・・・・也〕(疑問・反語)「・・・・や」「・・・・か」と読み、「・・・・であろうか」の意。
例は省略しますが、疑問や反語を表す語とともに登場しています。
②〔・・・・・也〕(詠嘆)「・・・・・や」と読み、「・・・・・であることよ」の意。・・・・・文脈で判断です。
例・「何楚人之多也」〔何ぞ楚人の多きや〕(なんと楚の国の人の多いことよ。)
③〔・・・・・也ーー〕(提示)「・・・・・やーー」と読み、「・・・・はーー」「・・・・の時はーー」の意。
例は省略。
④〔・・・・・也〕(強調)「・・・・・や」と読み、「・・・・こそ」「まったく」の意。
例・「必也正名乎」〔必ずや名を正さんか〕(何よりもきっと名分を正しくしよう)
⑤〔・・・・・・也〕(呼びかけ〔・・・・・や〕と読み、「・・・・よ」の意。
例・「賜也、始可与言詩已・」〔賜や、はじめて与(とも)に詩を言うべきのみ〕(賜よそれではじめてわたしとともに「詩経」について話し合うことが出来るのだ〕・・・・「・」の部分には、〔のみ〕と読む字が入ります。論語・学而。
以上挙げましたが、まず、どのような意味働きがあるのかをしっかりと頭に入れ、それぞれ文脈から判断することが大切かと思います。そして〔也〕という漢字の出てくる漢文に多く接することが大切になってくると思います。
他のところから借りてきました。