21. 以下の文章を読んで、次の問1~ 問4に答えよ。
ブレンステッド・ローリーの酸・塩基の定義に基づき, H+ を放出する物質は
ブレンステッド酸, H+ を受容する物質はブレンステッド塩基と呼ばれる。
ブレンステッド酸塩基は, 中和滴定に用いられる。
(a)
1種の弱酸 HAは、水溶液中で以下のように電離する。
HAH+ + A
(1)
この電離平衡の平衡定数をK とすると,
[I][A]
K=
[HA]
(2)
となる。ここで [+][-] [A] は, それぞれの成分のモル濃度 〔mol/L] を
表す。
(c)
一方, G. N. ルイス(アメリカ, 1875~1946) は, 非共有電子対を受け取る物質
(式(3) 中のX) を酸 (ルイス酸). 非共有電子対を与える物質 (式(3) 中のY) を塩基
(ルイス塩基)と定義した..
X + :Y→X:Y
(3)
ブレンステッド塩基は,HI を受容する際に非共有電子対をIIに与えて結合を
形成することから, H+ はルイス酸, ブレンステッド塩基である物質はルイス塩基
であるとも言える。
また,ルイスの酸塩基の定義では,以下の式(4)で示すような錯イオンを形成す
る反応も、酸と塩基の反応に含めることができる。
Ag+ + 2NH3 [Ag(NH) [2] +
(4)
ここでは, Ag* イオンがルイス酸, 配位子である NII」 がルイス塩基としてはた
らく。
38
38