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|じけん じょうきょう
1
かくにん
事件の状況を確認してみよう
ひがい
事件の状況から,被害者と加害者について読み取ってみよう。
じけんじょうきょう。
だんせい
きたく、ちゅう じょい
【事件の状況)空手三段であるイギリス人の男性(Aさん)は、夜間に帰宅途中,女性(Bさん)
が尻もちをついたのを自撃した。Aさんは,Bさんが一緒にいた男性(Cさん)に暴行を加
えられていると思い,Bさんを助けようと近づいた。するとBさんに「ヘルプミー」と助
けを求められ,さらにCさんがAさんを殴るような姿勢を見せたため,とっさに空手の「ま
わし蹴り」をCさんの頭に当てた。Cさんはそのけがが元で死亡した。後に、BさんとC
さんは友人で、一緒に酒を飲んだ帰りだったと判明した。
しり
もくげき
|いっしょ
ぼうこう
なぐ
しせい
のち
はんめい
やってみよう1
1.被害者は誰で、どのような被害に遭ったのだろうか。
2. 加害者は誰で、被害者に対してどのようなことをしたのだろうか。
ひ
べんごにん
ちょう
2) Aさんの弁護人と検察官の主張を整理してみよう
しょうげんけんしょう
証拠となる証言を検証してみよう。
しょうこ
べんごにん しゅちょう
Aさんの弁護人の主張:
けんきつ
検察官の主張:
*急なできごとであり, とっさに
蹴ってしまった。
*蹴ることで死んでしまうとは予想
できなかった。
* Aさんは空手の有段者。 まわし蹴
りの危険は十分認識していた。
*Aさんは日本語も話せるため, 蹴る
以外の手段もとれた。
*Bさんを守るつもりでも, 死亡さ
せた責任は重い。
きけん
*自分とBさんを守るためには,C
せきにん
さんを蹴るしか方法がなかった。
じょうこ
※よって,刑法第36条1項「正当防衛」に基づき, 無罪
ょうょうがいちし
※よって,刑法第205条「傷害致死」 に基づき, 懲役5
けいほう
ぼうえい
|もと
むざい
けいほう
もと
ちょうえき
きゅうけい
とすべきだ。
年を求刑する。
しょうにん
しょうにん
いざかや
しょうにん
証人の(通行人)
とつぜん
証人の(居酒屋の店員)
証人3(Cさんの友人)
しり
Bさんが突然,尻もちをついたので、
見ていた私も驚きました。言い争ってい
BさんとCさんは,楽しくお酒を飲ん
Cさんは気が優しい人なので,Aさん
なぐ」
| たし ど
でいました。Bさんはかなりお酒に酔っ
を殴ろうとしたとは考えにくいです。「殴
しせい
るように聞こえたので、私
ぼうこう
もCさんが暴行を加えたと
ていたので、それで自分か
ら尻もちをついてしまった
のだと思います。
るような姿勢」というのは、
Aさんを止めるしぐさに見
思いました。
えました。
やってみよう2
1.証人の~3は、それぞれ被害者と加害者のどちらの主張を補強するものだろうか。
がい。
ゅ 。
可