発展例題 16
フラスコ内の生態系のバランス
ペプトン(タンパク質の加水分解物)と
無機栄養塩類を含む水溶液をフラスコに入
れ、綿栓をして滅菌した。次に、フラスコ
に池の水を少量加えて,1日のうち12時
間は蛍光灯で明るくし、12時間は暗くし
て室温で培養した。フラスコ内の水を数日
ごとに顕微鏡で調べると, 図1のようにア
からオまでの微小な生物が増減した。図2
には同じフラスコ内の水中の溶存酸素,溶
存有機物および溶存無機栄養塩類の相対的
な濃度変化を示してある。
(1) 図2を参考にして図1のア,イ、ウ,エ、
オの生物名を下から選び,記号で答えよ。ただし、アとエの細胞構造はイ, ウ、
オに比べて簡単である。また,オは多細胞生物である。
(a) クロレラ
(d) ワムシ
図1
エ
オ
0
10
20
30
40
培養日数
溶存酸素
溶存有機物
溶存無機栄養塩類
0
10
20
30
40
培養日数
(C) 細菌
(b) ゾウリムシ
(e) 糸状シアノバクテリア
(2) ア, イ. ウ, エの生物が成長のために用いたエネルギー源はそれぞれ何か
具体的に書け。ただし、アでは培養開始後2日目と40日目について答えよ。
ア,イ,ウ、エがエネルギー源からエネルギーを取り込む方法を書け。
(3) アとイの相互関係は,ア,イ,ウとオの間にもみられる。これらの関係におい
て後者の生物を何というか。
(4) エが増えるとウが減少した。その理由を25字以内で書け。
(5) 約 30日以後,どの生物も著しく増減することなく,長い間共存状態を保った。
遷移系列(遷移の過程)におけるこのような状態を何というか。
(6) 0 培養開始後40日目のフラスコ内の炭素の
流れを,右図の
に生物以外の炭素を含むものの名を記入
して完成させよ。なお, 炭素の流れの方
向は矢印で示してある。
2 4日目の炭素の流れと比較して, 40日目
(2
の
]に生物名,
水中の CO。
S CamSCannerで大
Camの素の流れの特徴を2,つあげ,それぞれ 15字以内で書け。
(首都大学東京)
個体数
2 相対濃度