大気中で化石燃料を完全燃焼させて得られた気体 1.0Lに含まれる二酸化
炭素の量を調べるために次の実験を行った。 気体はすべて理想気体としてふ
るまうものとする。
08.1
室温で, 0.10 mol/Lの水酸化バリウム水溶液50mL をこの気体とともに
密閉容器中でよく振ったところ,この気体中の二酸化炭素がすべて炭酸バリ
ウムに変化し,溶液は白濁した。 この反応を化学反応式で書くと(ア)
である。白濁した溶液を十分な時間静置し,沈殿物をろ過した後、適切な指
示薬を用いて,ろ液 5.0 mL を 0.015 mol/Lの塩酸で中和滴定したところ,
12mLの塩酸を必要とした。
この中和滴定において、使った塩酸に含まれるH+の物質量の数値を有効
数字2桁で書くと,(イ) mol である。
この気体に含まれていた二酸化炭素の物質量の数値を有効数字2桁で書
くと,(ウ) mol である。
ただし,この気体中の二酸化炭素以外の成分は反応せず,炭酸バリウムの
溶解および大気中の二酸化炭素の影響は無視できるものとする。
東北大学