タンパク質合成系を含む
B 大腸菌をすりつぶし、遠心分離することにより、タン
胞質を取り出すことができる。
図2のように、細胞質を取り出し、 大腸菌のDNAを分解して新たなRNAの
ノ酸および
タンパク質合成のエネルギー源となる物質を十分な量加えた後, 人工的に合成し
合成を防ぐ処理を行った。これに、タンパク質合成の材料となるアミノル
mRNAを添加して、新たにつくられたポリペプチドのアミノ酸配列を調べる
という手順によって、後の実験1・2を行った。なお,
mRNA分子には方向性
があり、人工mRNA でも翻訳は決まった方向に進められるが, 人工mRNAのラ
ンダムな場所から翻訳が開始される。
大腸菌のタンパク質
を含む細胞質
アミノ酸およびタンパ
ク質合成のエネルギー
源となる物質を添加
人工的に合成した
mRNAを添加
新たにつくられたポリ
ペプチドのアミノ酸配
列を調べる
大腸菌のDNA
を分解し、新た
RNAの合成
を防ぐ
問4 実験1・2の結果から導けることとして適当なものを、次の①~⑧のうちか
15二つ選べ。 ただし, 解答の順序は問わない。 45
① UとGだけの組合せでできるコドンのうち, フェニルアラニンを指定する
コドンは3種類以上ある。
② UUUは指定するアミノ酸がないコドンである。
③
UGUはバリンを指定するコドンである。
④UGUが繰り返されるmRNAからはバリンだけからなるポリペプチドが
できる可能性がある。
⑤ GUGはシステインを指定するコドンである。
⑥ UとGだけの組合せでできるコドンのうち、システインを指定するコドン
は複数種類ある。
⑦ UとGだけの組合せでできるコドンのうち、グリシンを指定するコドンは
複数種類ある。
⑧ GGGはトリプトファンを指定するコドンである。
図2
実験1 UとGが交互に繰り返される人工mRNA (UGUGUGU・・・) からは,シス
テインとバリンが交互につながれたポリペプチドがつくられた。
実験2 UとGを3:1の数の比で、ランダムな順番につないだ人工mRNAからつく
られたポリペプチドには、6種類のアミノ酸が、表1に示す比で含まれていた。
表1
アミノ酸
含有比
フェニルアラニン
27
バリン
12
ロイシン
9
システイン
9
グリシン
4
トリプトファン
3
生物基礎-3
生物基礎 4
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