問3
3
正解3
P~Sの4都市は, 南北ほぼ同じ緯度の37度付近に
位置する。このうちRとSは大陸西岸の乾燥帯の高緯度
側で、夏に亜熱帯(中緯度) 高圧帯の影響を受け乾燥し,
冬は寒帯前線の影響で多雨となる地中海性気候 (Cs)
に属する。12月~2月は, 北半球では冬, 南半球側で
は夏に当たるため, 北半球の地中海性気候であるRは,
冬に当たる 12月~2月の降水量の合計が年降水量に占
める割合が極めて大きい@ となる。一方, 南半球の地
中海性気候であるSは, 夏に当たる 12月~2月の降水
量の合計が年降水量に占める割合が極めて小さい0と
なる。
PとQは,共に大陸東岸付近の島しょ部にある。この
2都市が0.3のいずれかになるが, ①·③は横軸よ
り縦軸の指標の差の方が大きいので, 気温の年較差の大
小から判定したほうが確実だろう。日本列島は北海道な
ど一部を除くとほとんど最暖月の平均気温が22℃以上
となる温暖湿潤気候 (Cfa)に属する。一方, Qがある
ニュージーランドは, 国土のほぼ大半が西岸海洋性気候
(Cfb)である。西岸海洋性気候は最暖月が22度未満と
なり,気温の年較差が小さくその名の通り 「海洋性」 の
気候である。よって, Pは気温の年較差が大きい0.
Qはそれが小さい③となる。