Y
X
B. バクテリオファージ(ファージ) は,DNA (デオキシリボ核酸)とタンパク質で構成されてい
る。ファージと大腸菌を用いて次の実験 1 実験2を行った。
1.
【実験 1】
xn
Yx
【実験2】
31
ファージの DNAを物質 X, ファージのタンパク質を物質Y で,それぞれ後で区別で
きるように目印をつけた。 このファージを,培養液中の大腸菌に感染させた。5分後
に激しくかくはんして大腸菌に付着したファージを振り落とした後, 遠心分離して大
腸菌を沈殿させた。 沈殿した大腸菌を調べたところ,物質Xが検出されたが,物質 Y
は検出されなかった。 また,上澄みを調べたところ,物質Yが検出され、物質Xも
微量だが検出された。
実験1で沈殿した大腸菌を取り出し, 新しい培養液中でかくはんし培養したところ,
3時間後にすべての大腸菌の菌体が壊れた。 その後に,培養液を遠心分離して, 壊れ
た大腸菌を沈殿させ,上澄みを調べたところ, ファージは実験1で最初に感染に用い
た数の数千倍になっていた。
(3) 実験 1,2 から考察される事がらとして適当なものを、次の①~⑤のうちから2つ選び番号で
答えよ。
① ファージの DNA は, 感染後5分以内に大腸菌に入る。
K② ファージのDNA は, 大腸菌の表面で増える。
③ ファージのタンパク質は、 大腸菌が増えるために必須である。
1④ ファージのタンパク質は,大腸菌の中でつくられる。
⑤ 実験2で得られた上澄みをそのまま培養すると, ファージが増え続け、 3時間後には,さ
らに数千倍になると考えられる。
(4) 実験2の上澄みから物質XとYが検出されるかを調べた。 結果として当てはまるものを以
①~④から1つ選び番号で答えよ。
① 物質 XとYの両方が検出された。
② 物質Xのみが検出された。
③物質Y のみが検出された。
④ 物質 X もYも全く検出されなかった。