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42.遺伝子に関する問題遺伝子とその働きに関する次の文章を読み、下の各問い
に答え
189個のアミノ酸からなるタンパク質Kの設計図となる遺伝子Kがある。 次に示す塩基
配列は,その遺伝子Kから転写されてつくられたmRNAの一部である。
(Aはアデニン,Gはグアニン, Cはシトシン,Uはウラシルを示す略号である。)
mRNA
CGGGAGAGAGGCCUGCUGAAAAUUACUGAAUAUAAA
DNAとRNA は構造上どのような相違点や共通点があるか。 最も適当なものを,
下の①~⑤から選べ。
(1) DNAを構成する単位はヌクレオチドだが, RNAはヌクレオチドではない。
(2
DNA の構成単位には糖やリン酸が含まれるが,RNA には含まれない。
3 DNA は二重らせん構造をもつが,RNAは環状の1本鎖構造である。
④4)
DNA分子に比べると, RNA分子はかなり長い。
⑤5 DNAもRNA も, 構成単位には4種類のものがある。
問2. 上に示したmRNAの領域がすべて翻訳されたとすると、この領域が指定するアミ
ノ酸は何個か。
3. 実際には,上のmRNAの塩基はさらに両側に続いており, アミノ酸を指定してい
る範囲に204個のアデニン, 83個のシトシン, 135個のグアニンが含まれている。 次の (1)
~ (3) に答えよ。
(1) 遺伝子Kのうち, アミノ酸を指定している2本鎖DNA 領域の塩基対は何個か。
(2) 遺伝子Kのうち, アミノ酸を指定している鋳型鎖 DNA 領域のアデニンとグアニン
はそれぞれ何個か。 なお, 鋳型鎖 DNA とは2本鎖DNA のうち,転写の時に mRNA
の塩基配列のもとになる鎖である。
遺伝子Kのうち,アミノ酸を指定している2本鎖DNAに含まれるシトシンは何個
問4. ヒトの場合, ゲノムには約30億個の塩基対が含まれていることが知られている。 こ
こでは,ヒトの遺伝子のアミノ酸を指定している領域がすべて遺伝子Kと同じサイズで
あると仮定する。 次の(1), (2) に答えよ。
ヒトの体細胞において, 1本の染色体当たりに含まれる 2本鎖DNAは、平均する
と何個の塩基対で構成されることになるか。 最も適当なものを,下の①~ ⑧ から選べ。
1千5百万個 2 3千万個 (3) 4千5百万個 4 6千5百万個
(5) 1億3千万個 (6) 2億5千万個 7 3億個 ⑧ 4億5千万個
上の仮定にもとづくと,ヒトの2本鎖DNAの全塩基配列のうち, アミノ酸を指定
している領域は何%程度と見積もられるか。
(1) 0.01%
(2) 0.1%
3 0.4%
(6) 3%
(7) 4.5%
8 15%
間4. (2) ヒトの遺伝子の数は約20000である。
1.0% 5 1.5%
10 30%
9) 20%
( 16. 名古屋学芸大改題)
第2章
遺伝子とその働き