しきもの(第百四十五段)
ものづくし
うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。
かわいらしいもの
幼児
(オ)
雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る。
(人が) ねずみの声をまねて呼ぶと、踊るように
二つ三つばかりなるちごの、いそぎてはひ来る道に、
(数え年の)二、三歳ぐらいの幼児が、
はってくる途中で、
:
いとちひさき塵のありけるを目ざとに見つけて、
目ざとく
②雀の子
(オ)
いとをかしげなるおよびにとらへて、
とてもかわいらしい
指でつまんで、
大人ごとに見せたる、いとうつくし。
見せているのは、本当にかわいらしい。
頭はあまそぎなるちごの、
髪型はおかっぱにしている
かみ
(*) (H)
目に髪のおほへるをかきはやらで、
おおったのを
かき上げようともしないで、
うちかたぶきて物など見たるも、うつくし。
小首をかしげて
かわいらしい
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to !!
(H)