例題264 合同式の利用(1)
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αは7で割ると3余る整数, βは7で割ると4余る整数である. このと
き、次の数を7で割ったときの余りを合同式を利用して求めよ。
(1) α+2β
(2) a³
(3) β50
考え方
解答
m, nを整数として, α=7m+3,β=7n+4 とおき, 代入しても求められるが, (3) の
β50はそのままでは計算が大変である. そこで, 合同式の性質の利用する.
7を法とすると,
(1) 2β=2×4=8=1 (mod7) より
α+2β=3+1=4 (mod7)
4
α=3 (mod7), β=4 (mod7)
よって, 求める余りは,
(2) a³=3³ (mod 7)
ここで,
3=27=6 (mod7)
よって,ω≡6(mod7) より 求める余りは, 6
(3) β50=450(mod7)
ここで,
450=(22)50=2100= (23)33×2
=833 × 2
81 (mod7) であるから,
1
833×2=133×2=2 (mod7)
したがって,
よって, 求める余りは, 2
50=45°=2 (mod7)
a=b (modm),
c≡d (modm) のとき,
a+c=b+d (modm)
を利用する.
a=b (modm) のとき,
a"=6" (modm)
を利用する.
100=3×33+1
833=133=1 (mod7)
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