2 市販の食酢(密度1.02g/cm²) 中に含まれる酢酸の濃度を求めるため次のような実験を行った。
食酢中の酸はすべて酢酸として、各問いに答えよ。
[実験] 食酢 20.0mLを正確にとり、純水で薄めて200mLとした。 この薄めた液20.0mLを
正確にとって(ウ)に入れ、指示薬Aを数滴加えた。 これを (土) 0.100 mol/Lの水酸化ナトリウ
ム水溶液で滴定し, 中和点を求めた。 この滴定を3回繰り返し行った。
[水酸化ナトリウム水溶液の滴下量] 1回目 14.8mL, 2回目=14.7mL, 3回目 14.9mL
(1) (ア)~(エ) の操作で用いるガラス器具名を記し、その器具を図の (a)~(e) から選べ。 また、
その器具の扱い方として適するものを、次の①~④の中から選べ。
① 蒸留水で洗って, そのまま(ぬれたまま)
用いてよい。
(a)
(b)
②蒸留水で洗って, 加熱乾燥して用いる。
③蒸留水で洗ったのち, 清潔な布またはろ
紙で内部をよくふいて用いる。
④蒸留水で洗ったのち,さらに中に入れる
溶液で数回洗って用いる。
(ア) ホールピペット, (c), ④
(ウ) コニカルビーカー, (e), ①
(イ) メスフラスコ, (b), 1
(エ) ビュレット, (d), ④
(d)
(e)
(2) 指示薬Aとして最も適するものの名称およびこの実験における色の変化を示せ。
指示薬 フェノールフタレイン
色の変化
無色
-> 赤色
(3) この実験で起こる中和反応の化学反応式を記せ。
CH3COOH + NaOH→ CH3COONa + H2O
(4) 器具 (d) を用いて液量を測定するとき,右図の (x), (y), (z) のどの液面を目盛りに合わせて読
み取るのが正しいか。
表面張力であがっている体積は無視する。
(z)
(5) 実験で用いた市販の食酢は,何mol/Lの酢酸水溶液か。
一目盛り
-(x) 液面上端
- (y) 液面中央
--(2) 液面下端
1x- ×
X
20.0
10 1000
14.8
L=1×0.100mol/Lx-
-L
1000
よって, x=0.74 mol/L
0.74 mol/L