例題 1 酸素解離曲線
右のグラフは, ヘモグロビンが酸素と結合する割合
が,酸素濃度と二酸化炭素濃度に応じて変化するよう
すを示した酸素解離曲線である。ただし,肺胞での酸
素濃度は100, 二酸化炭素濃度は40. また,ある組織
での酸素濃度は 30, 二酸化炭素濃度は 80 とする。
(1) 肺胞での酸素ヘモグロビンの割合は何%か。
(2) 組織での酸素ヘモグロビンの割合は何%か。
(3) 肺胞の血液が組織に運ばれると, 全へモグロビン
のうち何%のヘモグロビンが酸素を解離するか。
(4) 血液100mL中のすべてのヘモグロビンが酸素と
結合したとき, 20mLの酸素と結合できるとすると,
組織で解離される酸素は血液100mLあたり何mL になるか。
100
酸素ヘモグロビンの割合〔%〕
80-40
60
40
CO2濃度
合20
-CO2濃度
80
20 40 60 80 100
酸素濃度(相対値)
|解説 (3) 肺胞で酸素を受け取ったヘモグロビンの一部が,組織で酸素を解離する。
の割合は (肺胞での酸素ヘモグロビンの割合) - (組織での酸素ヘモグロビンの割合)
求められるので, 95-40-55 〔%〕
(4) (3)で求めた 55%は全ヘモグロビンに対する割合である。全ヘモグロビンが酸素
結合すると, 血液 100mLあたり 20mLの酸素と結合できるとあるので,そのうち55
が組織で解離される。 よって, 20×55/100=11〔mL] となる。
答 (1) 95% (2) 40% (3)55% (4)11ml