の窒素を満たした容器に生筋を入れ, 電気刺激を加えて繰り返し収縮させると ATP生
成に切り替わり,グルコースからピルビン酸を経て(ゥ)が生成される。この過程は,
発酵と同じ経路であり, 筋肉のような多細胞生物の細胞内で起きる場合は( エ ) と呼ば
れる。
採取した筋肉を 50%グリセリン溶液に入れて,低温下で長時間置いたものをグリセリ
ン筋と呼ぶ。小胞体などの膜構造は消失しているが, ®筋収縮に必要な交互に隣り合って
相互作用するタンパク質の構造は残っている。このグリセリン筋を直接, 電気刺激しても
収縮を引き起こすための(オ ) が発生しないので収縮しなかった。次に,生理食塩水に
浸したグリセリン筋に (カ ) イオンの存在下で ATP を加えると収縮が起きた。®収縮し
たグリセリン筋は ATP のみを除いても弛緩せず, 筋肉から分離採取した筋小胞体を更に
加えると弛緩した。
問1
(ア)~ (カ ) に適当な語句を記しなさい。
問2 下線部Dの実験で, グルコース1分子からの ATP生成量は,酸素が十分供給され呼
吸過程(グルコーースは完全に分解されたとする)が起きた場合の最大 ATP生成量に対し
て,何倍になるか。 有効数字2桁で数値を記しなさい。