【問題)
A所有の甲土地とB所有の乙土地は隣接地であり、 AとBはそれぞれの土地について登記を備えてい
た。2003年4月10日以来、 Bは、甲土地の一部(以下、丙土地とする)も乙土地に含まれると無過失で信
じて、乙土地と丙土地上に建築された建物に居住していた。 2010年8月25日、 Bが死亡すると、Bの
唯一の相続人であるCがこの建物に居住することになったが、 その際Cは、 その敷地のうち丙士地が
A所有の甲土地の一部であることを認識していた。
2021年12月20日、甲土地を測量したAは、C所有の建物が境界線を越えて甲土地の一部である丙土
地上に存在していることを知るに至った。2022年1月20日、AがCに対して丙土地の明渡しを求める
場合、Cは、このAの請求を拒絶することができるか。 内土地をめぐる法律関係について、丁寧に論
じてください。