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教えてください!

現代文 文学のおもしろさ 又吉直樹 随筆 自分はどういう人間かと考えた時、誰かひとりの意見だけで決めるのは不安です。 Aは僕のことを 「暗くて残酷だ」と言うし、Bは「イガイと優しい」と言う。ひとりの人間を知ろうとしたら何十人もの 意見が必要になります。その中にはそれぞれ矛盾することも出てきます。でもその矛盾も含めて、い ろいろな目線があって、ようやくその人がどういう人間かという全体像が浮かび上がってきます。 2 純文学を読んで感じるのはそういう誠実さです。 様々な視点から見ることによって実像が浮かんで くるのが、純文学のおもしろさです。だからこそ、ある程度の長さが必要ですし、それぞれの言い回 しや幅のある表現が必要になります。 反対に文章を省略することで余韻が生まれたり、欠乏感が何か ショウチョウとして表現されることもあるでしょう。それこそ新しく更新され続けていくものが純 文学でもあり得るわけですから、可能性は無限です。 3 言葉を信用しすぎることを僕は警戒しています。 三色だけで世界の絵は描けません。 三色を混ぜて 何百色にして陰影をつけていかなければ世界は描けません。 そして反対に、もっと言葉に期待してい いと思います。言葉の色を使えば使うほど、より具体的にリアルな絵を描くことができます。 『人間失 格』も『こころ』もストーリーだけ聞くのと、実際に読むのとでは、受ける印象は絶対に違います。 ④ 純文学の中では、ひとりの人間がすごく優しくて、すごく残酷であるということも書けます。白と 黒を混ぜているようなものです。 現実の世界も、白か黒だけの単純なものではありません。 白と黒が5 混じっている、そしてそこには様々な濃淡がある。それが世界です。 ⑤ ひとりの人間が優しくて残酷。 その両方の話をぶつけられた時、僕の中で何かが立ち上がります。 読むところはここだと思うのです。僕はこう読んでおもしろかったけど、あなたは読んでも全然おも しろくなかった、でもいいんです。 読むのは僕なんです。 それぞれがひとりで読むんです。物語の中で何かと何かが ぶつかり合うのを読んだ時、そこにそれぞれの人生が結びつきます。 それは本当に 素晴らしい瞬間です。 それぞれ反応する場所も違うだろうし、反応の仕方も様々だ と思います。ひとりの人間でも、読む年齢によってコトなる反応があります。 ⑦ 文学は自分の人生に返ってきます。 それが最高のエンタテインメントであり、文 学のおもしろさです。 (夜を乗り越える」小学館) -w 16 またよしなおき 250 OFF 20 文章全体をとらえる 段落メモ キーワードに注目 ひとりの人間を知ろうとする時、矛盾 や、いろいろなり があって、よ うやく全体像が浮かび上がってくる。 2 純文学のおもしろさは、 から見ることによって 作が浮かんでくるところだ。 3 言葉の色を使うほど、 より 20 にリアルな絵を描くことができる。 444 純文学も現実の世界も、同様に なものではない。 ⑤ ひとりの人間が持つ矛盾をぶつけられた 時、自分の中で何かが立ち上がる。 そこ ところがある。 に、物語の ⑥⑤を読んだ時、それぞれの人生が 結びつき素晴らしい瞬間となる。 それぞ 反応の仕方も様々だ。 7文学は自分の人生に返ってくる。 論の展開を考える 段落の役割 段落メモの活用 ・文学の「読むところ」について、説明して いる段落を選べ。 段落 「百字要約に挑戦 解答欄は表紙の裏ページ 2 ・□ R B

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国語 小学生

わかりません!書いているとこ、書いていないとこ あっているか、教えてください書いていない所も 教えてください🙏🙏🙏🙏😭😭

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。 ケンガーは、再び飛び立とうとしてを広げた。だが、あっという間に盛り上がった波に飲みこまれてし まった。やっと海面に顔を出したものの、日の光が消えている。何度か強く頭をふった後、自分は大海原の のろいをかけられてしまったのだと、ケンガーは概った。急に、目が見えなくなってしまったのだ。 銀色のつばさのカモメ、ケンガーは少しでも光が腿ってくるようにと、それから何度も水の中に頭をつっ こんだ。彼女の両目は、海面に広がった原油におおわれてしまっていたのである。羽も、べとべとした黒い ものがついて、動かない。飛べないのなら、泳いで黒い波のただなかから脱出しようと、ケンガーは思い きり脚を動かした。 筋肉もせいいっぱい動いて、ケンガーはなんとか、海に広がった原油のしみの外へ出ることができた。き れいな海水が心地いい。彼女は何度も水に頭をつっこんで、まばたきをくり返した。油の膜も、少しずつ目 から取れていく。ケンガーは、空を見た。だが、はてしない天空と海の間には、ただ雲が(A )浮かん でいるだけだった。〈赤砂灯台〉の仲間たちは、行ってしまったのだ。はるか、遠くに。 それは、カモメの世界の拠だった。ケンガーも以前、黒い死の波に襲われたカモメたちを、目撃したこと がある。そのときケンガーは、たとえ助けることができないとわかっていても、下りていって、力になりた かった。しかし結局、そのままその場から、飛び去るしかなかった。仲間の死の場に居合わせることを禁じ た、カモメの淀にしたがって。つばさが張りつき、動けなくなってしまったあのカモメたちは、大きな魚た ちの格好のえじきになってしまったことだろう。あるいは、羽の間を流れ続ける原油に毛穴という毛穴をふ さがれて、ゆっくりと窒息死していったのかもしれない。 その同じ運命が、今、ケンガーを待ちかまえている。ああ、( B )大きな魚に飲みこまれて、ひと思 いに消えてしまいたい。ケンガーは、そう思った。 黒いしみ。黒い毒。運命の一瞬を待ちながら、人間をのろった。 「いいえ、でも、人間みんなというわけではない。。かたよった考え方はだめ!」ケンガーは、か細い声をふ りしぼって、叫んだ 彼女は上空から、何度も見てきたのだ。沿岸が霧につつまれる日を利用して、大きなタンカーが沖にでて きては、官がのタンクの中を撮除するのを。何千リットルものどろりとした臭いものを、海に総てるのな。 そうしてそれが、避に運ばれていくのな。 その一方で、小さなボートがやってきて、タンカーにタンクの掃除をさせないようにする光景も、目にし ていた。ただ、残念ながら、虹の色をしたその小さなボートは、海が汚されそうになるときに、必ず現れる というわけではない。 (ルイス·セプルベタ「カモメに飛ぶことを教えた猫」による)

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