地理
高校生
解決済み

地球温暖化によって絶滅の危機にある植物を他の場所へ移植することによって、自然環境や農業にどのような影響がありますか?

地球温暖化

回答

✨ ベストアンサー ✨

 ある植物種を保存するために移植するということはできても、ある地域の植生をまるごと移植することは絶対に不可能ですね。
 そこに棲む動物も自然に依存した生活をする人間も一緒に移動させなければならなくなります。都市に暮らす人間は一見自然環境に依存しないで生活しているように錯覚していますが、郊外の農山漁村の暮らしが変化すればコメも野菜も魚も貝、海藻、キノコも物価が急騰して生活が困窮することになります。やむを得ず輸入依存を高めていきます。外国の動静や外交手腕一つで国民の命が保てないような時代になります。そして国内の第一次産業は壊滅します。農山村ではサソリが出るわ猛獣が出るわ毒蛇毒ガエルが出るわで、農業しても輸入品に押されて売れませんから、住み続ける人がいなくなって都市に移住します。都市は過密化が激しくなり失業率があがり住宅難が慢性化。森は人の手が入らなくなって荒れ放題で災害が多発、移植した動植物群が在来植生と在来動物を駆逐します。台湾の植生を九州に、九州の植生を東北に、東北の植生をサハリンに、サハリンの植生をシベリアに、人間を含めて全ての動植物を移植したとして、じゃあシベリアの植生はどこに移植するんですか。今年中にサハリンに移住しなさいとスターリン並みの独裁者に命令されて東北の人たちは従うんですか。あっちこっちで同時多発的にデモ、暴動、反乱、クーデター、暗殺未遂事件、テロ、内乱、戦争。もしくは強烈な独裁体制の下で自由が制限された息苦しい監視社会。という結末です。
 その無意味さを考えると植物学や薬学、遺伝子学などの研究サンプルとして研究室内に絶滅危惧種を保存する程度の移植しかできないわけで、自然界での絶滅は指をくわえて見ていることしかできないでしょう。日本の在来の森の中に台湾の絶滅危惧種を一部数本移植して共存させたとしても、台湾で絶滅していれば研究室内で保存されているのと価値として違わないのではないでしょうか。新種が入って日本在来の植生が失われただけという結果になります。遺伝子学的にはその種が残っていれば満足でしょうが、その種が置かれた環境の重要性、植物学でも地理学でもそこの人間の感情の上でも植生全体が大切なのです。針葉樹のなかにマングローブ林が小規模に保存されていても誰の何のためやねん!ということになると思います。自然は人間の思いのままにはなりません。
 地球温暖化阻止策を考えたほうがいいのです。 

S

お礼が遅くなりすみません🙇🏻‍♀️
本当にありがとうございます😭

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