地理
高校生
解決済み

本来は水が得にくいはずの段丘面上に、田が広がっているのはなぜですか?
教えて下さい、宜しくお願い致します

回答

✨ ベストアンサー ✨

そこの地形図を見ないと何とも言えません。ご存じの通り、江戸時代は武士の収入は米が基本でしたから一定量以上の米の生産が確保できるよう各藩で農業政策がとられていたと思います。1918年の米騒動の後、大正後期には米穀法、昭和初期に米穀統制法、1942年以降の食糧管理法などで日本では一貫して稲作が保護されてきました。農水産業の収入は不安定ですから、より安定度の高い農業経営を志向して農家は稲作を重視しました。特に食糧管理制度の下では全量政府が一定水準以上の価格で買い取るわけですから農家にすれば安心です。
たしかに水の得にくい土地条件というのはあります。ただ土地改良と灌漑用水路を整備すれば日本では不可能な地はありません。日射量や気温条件を克服するのは難しいですが、それと比べれば資本さえ投入できれば水は獲得できます。
段丘面というのは河岸段丘でしょうか?だとすれば下位段丘面は畑地なのに上位段丘面が田地というのは生じにくいかなと思います。Ⅰ面は畑地、Ⅱ面も畑地、Ⅲ面、Ⅳ面は田地というのはあり得るかなと思います。それと河岸段丘を作った河川ではなく、その支流が段丘面を開析しているようなケースでは支流の水量によっては、全段丘面が水田化されていても不思議はありません。
というわけで大がかりな農地の条件改良をしてでも稲作に魅力を感じる政策があったために、自然条件を克服していると考えるのが普通かなと思います。ただ、地平線が見えそうなくらい広い稲作地が確保できるような大平野部で、ちょっとした台地や丘陵にまで資本を投下して水田化というのはないと思います。谷間の狭い農村地域、洪積台地が広範にひろがる農村地域など田地の確保が難しいところでそのような傾向が強いのかなと思います。

Minami

詳しく教えて下さり本当にありがとうございます🙇‍♂️🙇‍♂️
地理を習いたてで何もわからず、大雑把な質問をして申し訳ありませんでした。自分で地形図を確認したところ教えて下さったことで解決致しました!

まさやん

どういたしまして。お安い御用です。京大目指してるんですね。以前よく京大2次試験対策の授業をしていたので何でも聞いてくださいね。

Minami

京大2次対策の授業をしていらしたすばらしい方に出会えて光栄です…ありがとうございます!

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