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まず、偏東風という用語を誤って用いているようですのでただしておきましょう。高緯度方向から低緯度方向へ、または低緯度方向から高緯度方向へ吹くはずの風が自転の関係で西からの風に偏ってしまう風を偏西風、東からの風に偏ってしまうのが偏東風です。偏東風には極偏東風と熱帯偏東風=貿易風があります。見たところ極偏東風のことを偏東風と表現されているようですが、貿易風を含んだ表現に受け止められるのでご注意ください。ただ極東風という言い方はあります。trade windの語源は一定の風という意味から来ていますが、大正時代に日本人が貿易に利用した風という意味だと誤解して「貿易風」という訳語を作った経緯がありますので、あまりに浸透したためにいまだに「貿易風」ということが多いのですが「熱帯偏東風」を好んで使う専門家も多いです。
さてお尋ねの件はですが、既に説明したとおり貿易風は東風、偏西風は西風ですからその境は図で見たまんまだと思います。亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)よりも高緯度側の西風が偏西風で、赤道の南北で亜熱帯高圧帯までに卓越する東風が貿易風です。極偏東風は亜寒帯低圧帯(高緯度低圧帯)よりも高緯度側で卓越する東風です。高圧たいといっても高気圧が途切れなく並んでいるわけではありません。低圧帯も同じです。ですから高気圧と高気圧の間、低気圧と低気圧の間には複雑な風の動きがあります。そして季節によって太陽高度が変化しますので、それにともなって低圧帯、高圧帯は南北に大きく移動します。ですから緯度何度のところに偏西風などという単純な言い切りはできないのです。だからayakaさんをモヤモヤさせているのかもしれませんね。