地理
高校生
解決済み

内的営力と外的営力の違いが強化を読んでもわからなかったので易しめに教えてくださいm(_ _)m

回答

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地形を作る力、地球の表面の形状を変化せせていく力を営力といいます。地球内部ではマントルと呼ばれる岩石や金属が熱くどろっとした状態になったものがじわじわーっと動いています。味噌汁のなかで味噌が動いてるみたいな感じ。その動きに応じて地球を覆う殻のような「プレート」がゆっくーりうごいとるわけです。ここに由来する造陸運動や造山運動はあわせて地殻変動と呼ばれます。造陸運動は大陸レベルのひろーい範囲がゆっくりとほんの少しずつ盛り上がったり沈み込んだりします。造山運動は数キロレベルの小範囲の地形が水平方向から押される力によって岩石が割れる「断層運動」や地層が曲がって盛り上がったり盛り下がったりする「褶曲運動」、両側から引っ張られたり、両側が水平方向にすれ違うように動いて生じる岩石崩壊(断層運動)などによって地形が盛り上がって山や丘ができるし、谷や窪地ができます。こうした地球内部に由来する営力が内的営力または内作用といいます。一般に地形の起伏凸凹を大きくしていく傾向があります。火山活動による地形の変化があった場合も内的営力になります。
それ以外の営力は外的営力です。風化、浸食、運搬、堆積の作用があります。水に溶けない岩質が化学反応によって溶ける岩質に変化していくとか、岩石に含まれた水分が凍結と融解を何度も繰り返すうちに岩石にひびを入れたりとか、木の根が岩石の割れ目に侵入してそこで生長し亀裂を拡大させたりして、大きな岩が細かく砕かれたり、溶かされて削り取られやすいものに変質するのが風化です。実際に削り取るのは浸食です。水による浸食が意識されることが多いですが、風や生物による浸食もあります。水による浸食でも、海水なら海食や波食、雨水なら雨食、河川の流水なら河食、氷河の移動によるなら氷食、ほかにも雪食や溶食もあります。運搬はほとんどが河川水流や海の沿岸流、海流などの水による運搬ですが、今の季節なら黄砂が知られるように風による運搬も無視できません。運搬が終了するとそこで堆積することになります。こうした外的営力または外作用というのは多くの場合地形の起伏を小さくする方向に働きます。山をより低く、谷をより浅く、とげとげしい地形をなだらかに柔らかいものにします。浸食する一方のところ堆積する一方のところはありません。常にどこでも浸食されつつ堆積もしています。そのときどきで堆積力が勝るようになったり浸食力が勝るようになったり変化します。
現在、内的営力の影響をほとんど受けず外的営力だけを強く受けている地域があります。内的営力も外的営力もよく働いている地域もあります。過去に一度も内的営力の影響を受けていないところは地球上にはありませんが、今は受けていないということはあるのです。一方で外的営力が働かない地域や時代はありません。

のん

とても詳しいご回答ありがとうございます😭
侵食は水だけかと思っておりました!
楽しく理解することが出来ました。
わかりやすく本当に感謝です!!

ありがとうございました。

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