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3つとも正積図法ですから、どれも分布図に用います。例えば人口分布図を作るとします。100万人ごとに「・」を1つ付けるとします。面積が正しく表現されていない例えばメルカトル図法に表現してしまうと、北緯60度付近でしたら距離にして2倍に面積にして4倍に表現されてしまっていますので、単純に密度が実際より1/4ぐらいに見えてしまうのです。中国はこんなに密集して黒っぽくなっているのにロシアはまばらで広々してるな~という直感的な比較ができなくなるわけですね。ですから分布図は正積図法であることが大切なのです。しかし、グード図法は海洋部で断裂させるのが普通なので、海洋に関する分布図には用いられませんので、用途を問われた時に「陸上の分布図」と答えると、「こいつわかっとるなぁ~」と評価されます。サンソン図法とモルワイデ図法は特に使い分けは明確ではありませんが、カナダやロシア、北欧などに注目しなければならない分布図だとサンソン図法は使わないでモルワイデかグードを使いますね。高緯度がひしゃげて見えにくいですから。赤道付近に注目が必要な分布図ですとモルワイデよりサンソンやグードを使うべきですが、低緯度で大陸の形状がひずむモルワイデとはいえサンソンの高緯度のひずみに比べると大したことはないので、避ける程ではないと思います。カカオ豆の生産量とかの分布図なら高緯度には全く分布しないで赤道付近だけに注目しますからサンソンを使う。原油の分布のようにロシアにもあるし、インドネシアにも注目したいという場合ならサンソンでもモルワイデでもグードでもいいと思います。鉄鉱石の分布のように全世界に分布するもののスウェーデン北部が見たいような分布図なら絶対サンソンは使いません。とはいえ正積図法はこの3つだけではなくボンヌ図法とか、ランベルト正積方位図法とか他にもありますので、3択ではありません。