そもそも、ヒトラーがソ連と不可侵条約を締結した目的は、ポーランド侵攻と英仏との開戦に備えるための一時しのぎでしかなかったはずです。
ポーランド侵攻を一段落すると、ドイツは1940年から強引に西に戦線を転換させ、フランスを降伏させたました。
しかしイギリス上陸を阻まれ、1941年4月には再び戦線を東に移し、バルカン侵攻を開始します。
イギリスが最後までしぶとく抵抗したのはソ連の援軍を待っているかもしれないことや、バルカン自体に勢力圏を伸ばそうとすると必然的にソ連との対立を生むこととなりますね。
ドイツとの対決を想定したスターリンは急遽、日ソ中立条約を締結し、極東での日本との戦争を回避することとします。ついに1941年6月、ヒトラーは独ソ不可侵条約を一方的に破棄してソ連に侵攻、独ソ戦が開始される…という流れのはずですが。
高校世界史レベルだったら、この程度の理解で大丈夫だと思います。