回答

固有関数ψ(φ)はハミルトニアンの固有状態なので、適当な固有エネルギーEを用いて、Hψ(φ) = Eψ(φ)が成り立ちます。この2階微分方程式を解きます。適当な規格化係数をAとして、
ψ(φ) = A exp(i √(2m_e a^2 E) φ/ h) (hはエイチバーです)
と求まります。波動関数はぐるっと周ってきたときに位相が一致していなければなりません。すなわち、ψ(φ) = ψ(2π)が成り立ちます。この条件から、
√(2m_e a^2 E) / hは整数でなければなりません。ここではmとおいて、ψ(φ) = A exp(imφ)となります(m = 0, ±1, ±2, …)。
この時、固有エネルギーEは、
E = h^2m^2 / (2m_e a^2)
と求まります。
また求めた波動関数は角運動量L_zの固有関数にもなっています。
h/i d/dφ ψ(φ) = hm ψ(φ)
最後に規格化係数Aを求めます。波動関数の絶対値2乗の積分が1に等しくなるようにAを定めます。
∫dφ |ψ(φ)|^2 = 1 (∫はφ=0から2πまで)
|A|^2 = 1
よりAを実数に取ると、A = 1 / √2π
以上で求まりました。

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