現代文
高校生
解決済み

山月記より
虎は既に白く光を失った月を仰いで、二声三声咆哮したかと思うと、また、もとの叢に踊り入って、再びその姿を見なかった。のところでこの月は何の象徴ですか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

月が出てくる箇所はいくつかあります。

残月の光をたよりに林中の草地を通っていった時に〜」
>虎の姿だが人間の心を持った李徴が登場する場面

「時に,残月,光冷ややかに,〜」
>李徴が即興の詩を詠んだ場面

「漸く四辺の暗さが薄らいできた。」
>李徴が,間もなく虎の心になるので別れを告げ始める直前

本題の「虎は既に白く光を失った月を仰いで」
>最後に,李徴の虎が吠えた場面

月の描写は,時間経過を表してもいるのですが,李徴が人間の心を失っていくのと一致しています。
また,李徴が詩歌を詠んだ場面が最も冷たくはっきり輝いているようです。
ですから,月は,李徴の心(自尊心)も象徴しているのではないかと思われます。

ありがとうございます!

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