(3)について
ポイントは摩擦力と垂直抗力の作用点が何処になるか、だと思います。
重力を表すベクトルと物体の底辺を表す線の交点を点Pとすると(図1)、物体が静止している時、摩擦力と垂直抗力の作用点は必ず点Pになります。
何故なら、もし摩擦力と垂直抗力の作用点が点Pよりも右にx離れた位置にあるとすると、図2のようにx=0以外でモーメントが釣り合わないからです。
これを踏まえてθをどんどん大きくしていくと点Pは物体の底を左に移動していき、やがて物体の端っこまで来てしまいます。この瞬間以降は重力を表すベクトルと物体の底辺を表す線は交点をもたない、つまりPは存在しない、つまりモーメントが釣り合わないという事になります。
よって物体が回転し始める瞬間の境界条件が解答のようになります。
(4)について
物体が回転しない条件は
θ ≦ θ_2
物体が滑らない条件は
θ ≦ θ_1
と設定されてるので(ここの≦か<かは割と自信ない)
物体が滑り出すより先に傾くとき図3のようにθが大きくなっていく時θ_1よりもθ_2が先に訪れるイメージなので
θ_2<θ_1
tanθは0≦θ≦π/2において単調増加なので
tanθ_2 < tan θ_1
あ、すみません図3修正です