日本史
高校生

開発領主は荘官になるものもいれば寄進して領家、本家になっていくものもいるんですよね?
荘官と領家、本家は別物で合っていますか??

回答

開発領主は、地方有力豪族や有力農民、あるいは都と地方の双方にコネクションを持つ中・下級貴族の子弟・末裔で、土地開発や農業経営に優れた人たちです。
彼らは開発した私領に対する様々な権利を維持したり、都での政治的な立場を有利にしたりするために、寄進行為をしました。
寄進により最終的な権利者は院や摂関家となり、彼は本家と呼ばれました。ところで、寄進行為によって集まった彼らの荘園は全国全国に散在していたため、その管理を院や摂関家に使える中・下級貴族に行わさせました。この中・下級貴族を領家といいます。
さて、寄進行為を、行った開発領主ですが、彼らは領家から現地経営を任され、荘官となります。こうした形で自らが開発した土地の権利を維持していきました。

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