生物
高校生
解決済み

1.クロマチン 2.ヒストン
3.ヌクレオソーム です。

ヌクレオソームと二重らせん構造の違いがよくわかりません。また、クロマチンとはなんですか?染色体の基本構造がヌクレオソームなのですか?
こんがらがってよくわからなくなってきました…。誰か説明出来る方お願いします!

回答

✨ ベストアンサー ✨

はじめまして。DNA構造って、ややこしいですもんね。

まず、DNAの基礎知識です。DNAはめちゃくちゃ長い「紐」だと思ってみてください。そして、その長い紐はサイトシン(C)、グアニン(G)、アデニン(A)、チミン(T)という4種類の核酸塩基の「ビーズ」が連なってできています。そして、それぞれのビーズは「C=G」「A=T」でペアになる性質があります(軽く電気を帯びているため磁石のようにくっつきます)。長い紐が2本「C=G」「A=T」のペアでくっつくと、線が2本になります。

しかし、ここで大問題が発生します。とにかく長い紐なので、すぐにからまります。核酸塩基はたんぱく質をつくる大事な暗号コードです、傷つける訳にはいきません。ということで、ぐるぐると毛糸玉のように巻いて保護することになりました。
毛糸を思い出してみてください、1本の毛糸も、よく見ると何本かの糸が互いに巻き付いています。DNAの長い紐は2本で1つの糸です。それがくるくるとしっかり巻かれていきます(ここでも、軽く電気を帯びている性質を使ってがっちりくっつきます)。するとどうでしょう、らせん状になります。2本の紐が1本のらせん状に巻かれているのです。1本の糸に見せかけて、実は2本の紐がらせん状に巻いてあるので、「二重らせん構造」という名前が付きました。これは構造の名前です。

でも、二重らせん構造になっただけでは、DNAは収まりません、何かに巻き付けて、もっとぐるぐる巻きにする必要があります。ということで、「ヒストン」に巻きつけることにしまし。糸巻きをイメージしてみてください。糸がDNAで、糸を巻き付けている軸がヒストンです。ヒストンは物質(たんぱく質)の名前です。そして、この糸巻き状の構造にも名前を付けることにしました。それが「ヌクレオソーム」です。構造にも名前をつけることで、DNAトークをする時に「今、何の話をしているのかな?」とわかりやすくなります。

さて、ヒストンに巻き付けてヌクレオソームを作りましたが、まだまだDNAは長いです。そこで、このヌクレオソームもさらに巻き巻きにしてみました。その巻かれたものが「クロマチン」です。昔は「染色質」なんて呼ばれ方もしました。特殊な染料を使うと染まるからです。
ちなみに、このクロマチンをさらに巻き巻きしたのが「クロモソーム(染色体)」です。

そして、気づいたかもしれませんが、「じゃぁ、DNAって何だ?」。DNAは物質名ですフルネームはDeoxyriboNucleic Acd(デオキシリボ核酸)と言います。実は、2重らせん構造を作っている物質がDNAです。
DNAには、遺伝情報が載っています、そして全ての遺伝情報をゲノムと呼びます。一つ一つの遺伝情報はgene(ジーン)そして、それらをまとめてgenome(ゲノム)と呼びます。人間には性染色体を含んで23の染色体(クロモソーム)があり、1つの染色体にたくさんの遺伝情報が含まれています。例えるならば、23巻ある遺伝情報ブックみたいなものです。

長くなりましたが、DNAの構造は大体こんな風になっています。構造の名前なのか、構成する成分・物質の名前なのか、その違いをはっきりさせると分かりやすいですよ。参考になれば幸いです。

余談ですが、人間の体は少しマイナスの電気を帯びています。なぜか?DNAを構成する核酸の塩基が若干マイナスの電気を帯びたいわゆる「マイナスイオン」になっているからです。このマイナスイオン状態が細胞内外や新陳代謝の時に重要な働きをします。「マイナスイオン=体にいい」イメージはこういうことも背景にあります。覚えておくといいことあると思います。

dna構造
R

とてもわかりやすかったです!!
丁寧に教えてくださりありがとうございました。おかげで違いがよく分かりました😊

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