国語
中学生
解決済み

答えがウになる理由を教えてください

5 次の俳句とその鑑賞文を読んで、あとの各問に答えよ。 三 日の出前五月のポスト町に町に このまま見ると妙な句である。「五月のポスト」がまず妙だ。「五月のポス ト」「六月のポスト」などというものがあるわけではない。「町に町に」も妙 だ。「町ごとにポストがある」という意味ではない。これらの箇所には作者 の相当なねらいがありそうだ。 まず、「五月のポスト」だが、これは「日の出前(の)五月のある朝)」 ということだろう。作者はそんな時間に町に出た。「日の出前」といっても 「五月」だ。ほの暗さは残っていても、すでに視界ははっきりしている。作 者の目をとらえたのは「ポスト」。 こんにち町で見かけるような箱型のポス トではない。円筒形の鉄合金で作られたどっしりとしたポストだ。「町に町 に」とあるように、ポストは一つではない。町角ごとにポストがある。 この句の味わいについて、最もきわだっているのは、ポストの「赤」の色 が、ほの暗さの残る町に鮮烈な点描となっている点だ。ふだんは気にもとめ ることのなかったポストが、あざやかな色彩で強く作者に意識されたのだ。 わざわざ 」と表現することで、初夏の町のさわやかな感じ、 3 を強く表すことに成功している。 この句は字余りだが、その字余りによる余韻が、日の出前の町をゆっくり 快い気分で歩く作者の姿さえうかがわせるではないか。 はきょう 石田波郷 (7)
(3) (3) に入る言葉として最も適当なものは、次のうちのどれか。 ア住み慣れた町の見慣れた風景に対する親しみ イ時間の経過を意識させる風景のめまぐるしい変化 ウ まるで知らない町に来たような新鮮な気分 エ慣れない町での新たな出会いを予感させる高揚感
俳句

回答

✨ ベストアンサー ✨

模範解答通りでないかもしれませんが、回答させて頂きます。

(2)はおそらく“5月のポスト“とかそういう物が入ると思いながら考えていきます。(必要ないかもしれませゆが。)

1つずつ間違っていたり、読み取れない点を探していきましょう。

まず、アの選択肢ですが、最後の方の“親しみ“は本文から読み取れません。また、ウと対立的な選択肢となっているので、(親しみ↔新鮮な)どちらかがバツであればもう片方はおそらく正解だろうと当たりをつけます。

続いて、イの選択肢です。これは、本文中にある朝とか早朝とかそういうのに引っかかって選んでしまいそうなものですが、今回重要視されているのは、ポストの赤い色です。なので、イも違うことが考えられます。

続いて、ウの選択肢です。これが答えらしいのですが、一応見てみましょう。選択肢を分析するために、「まるで知らない町に来たような/新鮮な気分」と2つに分けてみましょう。まず手前の方から、これ実は読み取れなさそうなんですよね。無理に読み取るとしたら、(2)の1文前の“ふだんは気にも留めなかった“云々からいつも見ているようなポスト、つまり風景だから知ってる町の話だろうなぁ的なくらいです。続いて、後半部分ですが、これも同様の場所を根拠にして考えられます。いつもは目に留めないけれど、今日は5月の朝5時の少しずつ明るくなっていく頃ポツンと赤く置いてるポストが自然と目に入ってしまう、つまり新鮮な気分なんです。ちなみにズルというかあんまり参考にはならないかもしれませんが、最後の行で“快い気分“って書いてあるので、この(3)もおそらく“気分“で終わるべきかな、って所からも少し論を強くできます。

最後に、エを見てみましょう。これは、“慣れない町“というのが本文には書いてないですし、“新たな出会い“を赤いポストが象徴している訳では無いので、回答候補として切れますね。

長くなってしまいましたが、多分こんな感じでしょう。質問者様のお選びになった回答が、何か分かったらより違う点を指摘できそうです。もし、必要であれば。

私は「普段気にもとめることのなかったポストが〜」のところで、普段=親しみ だと思ってアを選んでいましたが、納得できました。
ありがとうございました。

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