✨ ベストアンサー ✨
■(Y)について
GDPは「付加価値を合計したものを表す数値」と覚えてしまっても大丈夫ですが、それがどういうことか説明します。「付加価値」というのは、それぞれの人が「稼いだお金」と考えてもらって大丈夫です🙇♀️ しかし物が売られる時の価格には税金が含まれるため、「付加価値の合計」と「商品の価格」には少しずれが出てきます。
例えば、「小麦を売る農家」「小麦を加工してパンを作る工場」「工場が作ったパンを売るスーパー」という3つの企業を例にして考えてみます。まず農家が小麦を100万円で工場に売ったとします。しかしここで10%の税金がかかると、工場は110万円で買わなければいけません(差額の10万円は徴税者へ)。これを今度は工場が加工して200万円でスーパーに売ろうとしますが、ここでも10%の税率がかかると、スーパーは220万円でパンを買う必要があります(差額20万円は徴税者へ)。
このとき、農家は何もないところから小麦100万円分を作ったので付加価値「100万円」(実際は種を買うor作るなどの工程がありますが、今回は省略)、工場は110万で買って200万で売ったから付加価値「90万」、スーパーは220万で買って300万で売ったから付加価値「80万」
これら付加価値の合計=270万円が、GDPとなります!
実際スーパーで売られた「商品の値段」は300万円ですが、途中で徴税された30万円分ずれているのがわかると思います🙇♀️
■GDP·経済成長と物価について
GDPは付加価値の合計であり、付加価値は「儲けた値段」なので、物価が上昇するとより高い儲けを得ることができます。
(100万で買って200万で売ると儲け100万なのに対し、物価が10倍になると1000万で買って2000万で売るから儲けも1000万、10倍になる)
つまり、物価を考慮しないと、本当の経済成長がマイナスだったとしても物価が上がって入れば経済成長がプラスという計算結果が出てしまう可能性があるのです🙇♀️
そのため、「この計算は物価を考慮していない」という書き方がされています。
長々とごめんなさい🙇♀️
なるほど!
丁寧にありがとうございます!