回答

記述で大切なのは、求められているキーワードと、それを含めて合理的な理屈を述べることです。

(1)では、観察した本数(3本)が6本ではないことを説明しますが、ある状態が何であるかを記載する必要があります(キーワード)。ここでは、りんごりんさんの言う「対合」がキーワードです。

ですので、「相同染色体が対合しているため、染色体の本数の半分しか見えない」は、それを簡潔に良く示しているので、◯だと思います。

(2)は、知識として、体細胞と生殖細胞の染色体の構成(核相)を知らなくてはいけません。
簡単に言うと、体細胞は相同染色体がそろっている細胞、生殖細胞は相同染色体がそろっていない細胞、です。

(2)の問は、同じく半分の本数になった細胞たちですが、その成り立ちを知っているか?と問うてるのでしょうね。

さて、「根拠」ですが、(1)で、観察した染色体の本数が3本なのは、相同染色体が対合しているからだと言っています。なので、これを使います。

ということで、
「(1)で3本と観察されたのは、染色体が対合しているからである。つまり、相同染色体がそろっている状態なので、だ腺の細胞は体細胞である。」とすれば良いと思います。

ずんだもち

わかりやすい解説ありがとうございます
2つ質問があるのですが、(2)に書いてある、アカムシユスリカの生殖細胞における生殖細胞における染色体数の本数と同じである。とありますが、どういう意味なのか教えて欲しいです。
また、相同染色体がそろっていない細胞が生殖細胞細胞であることは何と調べれば確かめることが出来ますか、 ?

たま

生殖細胞とは、精子と卵のように、次世代の子をつくるための細胞です。

有性生殖の場合、精子と卵が受精し、受精卵となって、新しい個体の細胞が誕生します。
このとき、精子と卵は、もとの体細胞の染色体の半数を持っていて、合体することで、元の本数に戻ります。

このユスリカの場合、2n=6なので、生殖細胞(精子と卵)の染色体の本数は、それぞれ3本ずつとなります。ちなみに、このときの精子と卵の染色体の構成は、n=3と表します。2nを複相といい、相同染色体がそろっている細胞、nを単相といい、相同染色体がそろっていない細胞を指します。

だ腺の細胞(体細胞)は、染色体の本数が3本に見えました。これは、(1)で解答したように、相同染色体が対合することで、もともと6本あった染色体が3本に見えたものです。

ということで、1本1本の染色体の中身は異なるが、観察の結果、どちらも3本なので、「(1)の本数は、アカムシユスリカの生殖細胞における染色体数の本数と同じ」となるわけです。

相同染色体がそろっていない細胞が生殖細胞であることは、減数分裂の過程を詳しく見れば分かります。(詳細は割愛します。調べてみましょう。)簡単に言うと、減数分裂では、分裂の過程で、相同染色体が、それぞれの細胞に分かれていくので、分裂後の細胞は、相同染色体がそろっていない細胞になります。

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