国語
中学生
解決済み

文学的文章です。
写真の(4)の解答があまり納得出来ません。傍線部4後の「あああ、と私は~十四歳だったのだ。」から心配しているようにも読み取れると思うのですが...
どなたか教えてくださいm(_ _)m

文学的文章 46 た 位 角田光代 作品 「さがしもの」 その日から私は病院にいく前に、書店めぐりをして歩いた。 繁 華街や、隣町や、電車を乗り継いで都心にまで出向いた。いろん な本屋があった。雑然とした本屋、歴史小説の多い本屋、店員の 親切な本屋、人のまったく入っていない本屋。 しかしそのどこに も、おばあちゃんのさがす本はなかった。 手ぶらで病院にいくと、おばあちゃんはきまって落胆した顔を する。何か意地悪をしているような気持ちになってくる。 「あんたがその本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」 あるときおばあちゃんはそんなことを言った。 「死ぬなんて、そんなこと言わないでよ、縁起でもない」 言いながら、はっとした。私がもしこの本を見つけださなけれ ば、おばあちゃんは本当にもう少し生きるのではないか。という ことは、見つからないほうがいいのではないか。 「もしあんたが見つけだすより先にあたしが死んだら、化けて出 てやるからね」 私の考えを読んだように、おばあちゃんは真顔で言った。 「だって本当にないんだよ。新宿にまでいったんだよ。いったい いつの本なのよ」 本が見つかることと、このまま見つけられないことと、どっち がいいんだろう。そう思いながら私は口を尖らせた。 タクシーのなかで泣く母は、クラスメイト た。母の泣き声 5 NIT ENT かく 人生 TRCE 一九六七年神奈川県生まれ。 始め、デビュー以降多くの文学賞を受賞した 年に「対岸の彼女」で直木賞に選ばれる。 「最近の本屋ってのは本当に困ったもんだよね。 少し古くなると いい本だろうがなんだろうがすぐひっこめちまうんだから」 おばあちゃんがそこまで言いかけたとき、母親が病室に入って きた。おばあちゃんは口をつぐむ。母はポインセチアの鉢を抱え ていた。手にしていたそれを、テレビの上に飾り、おばあちゃん に笑いかける。母はあの日から泣いていない。 「もうすぐクリスマスだから、気分だけでもと思って」 母はおば あちゃんをのぞきこんで言う。 「あんた、知らないのかい、病人に鉢なんか持ってくるもんじゃ ないんだよ。鉢に根付くように、病人がベッドに寝付いちまう、 だから縁起が悪いんだ。まったく、いい年してなんにも知らない んだから」 母はうつむいて、ちらりと私を見た。 「クリスマスっぽくていいじゃん。クリスマスが終わったら私が 持って帰るよ」 母をかばうように私は言った。おばあちゃんの乱暴なもの言い に私は慣れているのに、もっと長く娘をやっている母はなぜか僕 れていないのだ。 案の定、その日の帰り、タクシーのなかで母は泣いた。 またも や私は、ひ、と思う。 「あの人は昔からそうなのよ。私のやることなすことすべてにけ ちをつける。よかれと思ってやっていることがいつも気にくわな いの。私、何をしたってあの人にお礼を言われたことなんかない こ、 大 角田光
こんだろう の」 タクシーのなかで泣く母は、クラスメイトの女の子みたいだっ た。 母の泣き声を聞いていると、心がスポンジ状になって濁った 水を吸い上げていくような気分になる。 あああ、と私は思った。これからどうなるんだろう? 本は見 つかるのか? おばあちゃんは死んじゃうのか? おかあさんと おばあちゃんは仲良くなるのか? なんにもわからなかった。 だ って私は十四歳だったのだ。 クリスマスを待たずして、おばあちゃんは個室に移された。 点 滴の数が増え、酸素マスクをはめられた。それでも私はまだ、お ばあちゃんが死んでしまうなんて信じられないでいた。 病室では 笑っている母は、家に帰ると毎日のように泣いた。 おばあちゃん が個室に移されたのは、私が鉢植えを持っていったからだと言っ て泣いた。 問題 ▼解答解説は別冊2ページ 線部1の内容として最も適当なものを、次の中から選び なさい。
もつ バージ ら選び 日にばれ ゃんに、 ちゃんに、 はあちゃん 線部4における「私」の「母」に対する心情を、20字以 内で書きなさいの頼りのなさん困惑すね気持ち 母とおばあちゃ ⑤線部5の内容として最も適当なものを、 次の中から選び なさい。 ア母の悲しみや不安が伝わり、自分もつらくなっている。 母の怒りが感じられるが、自分は寂しい気持ちでいる。 ★ 母の悲しみとは逆に、自分はおばあちゃんに怒っている。 母の不安と同様に、自分もおばあちゃんを心配している。 を心 るん 2 の 95 角田光代
小説 文学的文章 心情

回答

✨ ベストアンサー ✨

私の解釈ですが、参考になれば嬉しいです。

まず、「頼りない」というのは、本文の
「私はかばうように〜慣れていないのだ」
から、読み取れそうですよね。
そこからお母さんが自分の母を責め、
泣いてしまう場面からも、
主人公の「私に聞かれても…」感があり、
頼りないな、と思っているようにも思いませんか?
これはだいぶこじつけかもしれませんが…笑
参考までに🙇🏻‍♀️

シャンシャン

回答ありがとうございますm(_ _)m
助かりました!

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