空気が何かをきっかけにして上昇すると雲ができて雨や雪が降ります。
だから、海に近いだけでは、雨が多いとは限りません。
A~Cは、夏に海から吹く季節風が山脈にぶつかって雨を降らせるので、5~9月は雨が多くなりますが、冬になると大陸内部から吹く乾いた季節風のために乾燥して、降水量も少なくなります。
Dは山脈がないので、それによって空気が上昇して降る雨は多くはありませんが、強い日差しで上昇気流が生じて降る雨が年中降ります。
つまり、この問題は、Dだけ年中雨が降る「Af 熱帯雨林気候」だから①だと考えましょう。
ちなみに、①(D シンガポール)は③④よりも年間の降水量は多いんですよ。11月~3月は他の都市よりも降水量が全然多いから、年間合計だと③④よりも多く、②(A ヤンゴン)と同じくらいになります。