いろいろなことが重なって複雑ですね(問題が、と言うより質問者様のようになぜ成り立つのか考えたとき)。
問題の方は、コイルではなくただの棒な上、その棒を貫く時速も増えていないと思うのです、棒が回転してるだけで
どうしてこの考え方が応用できるのでしょうか
まず、解答に使われている解法は「ファラデーの電磁誘導の法則」と言う考え方が用いられていて、これをとても簡単に言うと(複雑な数学用語を避けると)、「自分で好き勝手に設定した、一周する曲線の中を貫く磁束が増えたら電場が発生する」
と言うものです。
ここでポイントとなるのは自分で設定した一周する曲線は、導線などの回路ではなく、数学的に仮定したもので、イメージとしては空間に勝手に「この曲線を道として考えます」と言った感じです。どこかで磁場が時間が経つとともに増えたら、それと同時に電場も生じているのですが、空間的に発生したものの中から「私は今この曲線付近の電波が知りたい」と限定する感じです。もしそこに導線などがあれば、中の電子は電場の影響で動きます。
したがって数学的な一周する曲線を答えのようにOQP'でとっています。
また少し進んだ話ですが、この問題の本質はローレンツ力です。しかし、導体棒の中の電子は導体棒の中心近くと離れたところでは速さが異なりますよね?(円運動のv=rωからも半径によって異なることがわかる)
つまりこれをローレンツ力により解くには積分が必要となります。それよりはまだこちらの方がいいと思われてこの解法なのでしょう。