_①、キリスト教の影響。
キリストを裏切ったとされるイスカリオテのユダは、ユダヤ人でした。(但し、ユダは後の創作上の人物と考える学者も多いです。)また、キリストをローマ帝国に叛逆の可能性のある人物として上申し、キリストを捉えさせ、最終的に磔刑に導いた者達もユダヤ人でした。
そんな訳でキリスト教の多いヨーロッパでは、ユダヤ人を嫌っている人が多かったのです。そして、ユダヤ人は就職できる職業も制限されたりして来ました。
産業革命以前は、お金は不浄のものとも思われ、お金儲けや領主の手先となって税金を集めるのは、身分の低い嫌われ者が行う場合が多く、結果的に金融業に就くユダヤ人が多くなり、「ベニスの商人」で表現される様に、業突く張り、と言うイメージも定着して行きます。
_②、ダーウィンやらメンデル達やら、の影響。
ダーウィンの進化仮説やら、メンデル達による遺伝子の発見やら、に依って、元々遺伝子と言う因子がないと、優れた形質は発現しない。優れていないと進化の過程で淘汰されてしまう。生き残り次の段階に進む為に、優れた人間だけを残そう。という優生学、と言う考え方が流行します。ナチス・ドイツだけではなく、世界的に流行しました。
また、現代日本に於いても、義務教育は小学校だけで十分、優秀な人間は自分で優秀になって行く、底辺の人間は余計な知識はいらない、自助・共助・公助、とか言う代々金持ちの大物政治家が居たり、癒しを与えて呉れる野良猫の命は大事、路上生活者やら生活保護者やらは俺の税金にただ乗りしている早く居なくなれ、と言う金持ちメンタリストが居たり、と優生学的思想は常に存在します。
そんな訳で、俺たちが苦労した金に寄生して、生物学的に劣る(とナチス・ドイツが考えている)ユダヤ人は、優れたアーリア人に寄生している人種なので、次の世代の為に減らさなければならない、と言う考えになって行きました。
_例えば、政治学者の宮台真司と言う人は、高齢者は老害化する前に集団切腹しろ、ト言っていますよね?そして、若者から、それなりの支持を得ています。
_また、DAIGOというメンタリストは、ホームレスは汚くて臭い。俺の生活には何ももたらさない。そんな人に税金を使うなら、俺を癒やして呉れるノラ猫の保護に税金を使え、と言っていますよね?
_別に、ナチス・ドイツに限った話しではなく、全ては自分が気分良く生活出来る様に、政治が行われ、税金が使われるべきてある。と、考える人は現代の日本でも多くいます。
_自分が満足出来ないのは、俺の納めた税金を無駄に使っている人が要るからで、それは○○だ、と言う意見は、マス・メディアを操作すれば、直ぐに作れます。
_河本準一という芸人が母親に生活保護を不正受給させていた時も、と、いうか、それからずっと、生活保護受給者の多くは、不正受給だ、とか、生活保護受給者はシねとか、言う意見は根強いですよね。
_差別と憎悪とは、簡単に民衆を虐殺へと駆り立てます。